小泉今日子&中井貴一「続・続・最後から二番目の恋」、変わらぬ日常と、心の支えになる言葉たち
俳優

近所のコンビニで、「湯煙美人」のグラビア撮影にスカウトされた長倉家の長女・典子(飯島直子)。長倉家の面々が心配する中、千明は「典子がやりたいなら応援する」と背中を押す。"怖いけど、ワクワクしている"、そんな本音を吐露する典子。新たな挑戦への不安や楽しさという葛藤が入り混じる一言が共感を呼ぶ。
そこから、2人の話は"働く独身女と専業主婦の対立"の話に。専業主婦の典子は時代の空気が変化する中で、「(独身女性に比べると自分は)闘っていないと思っちゃう時があるんだ」と弱音。そんな典子を千明が励ます。正直者で時に毒舌なこともいうが、自分と違った立場の人間のことも尊重しているし、肯定する。そんな千明の人間性が滲み出ている場面だ。
■「困るというのは、誠実で愛があること。あなたはいつだって真剣に困っている」/伊佐山良子<第4話>

鎌倉市長・伊佐山良子(柴田理恵)に呼び出され、彼女の後継者として市長選に立候補することを勧められた和平。断ろうとする和平に、市長は「鎌倉のために"困る"のが、鎌倉市長の仕事」と語る。いつも誰かのためにまっすぐに困っている和平を見込んでの話だった。戸惑う和平だったが、千明にも"困り"が和平の原動力と言われたことを思い返していた...。
一方の千明は、"千明と一緒に働くこと"だけをモチベーションに働く長倉家の次女・万理子(内田有紀)の将来を案じ、番組の企画を出すよう言ったものの、万理子の様子がおかしいことに気付く。脚本家として成長する一方、"大好きな千明から離れたくない"という強い思いから、成長を拒否して泣きわめく万理子。そんな万理子を、千明は親離れだと褒め、「成長っていうのはさ、したくてするもんじゃなくてさ、いつのまにか成長しちゃうもんなんだよ」と優しく包み込む。
■「人としては好きだなあって思う」/長倉えりな<第5話>

父・和平が仕事仲間に自分のことを、"娘はいまだに親離れせず、「お父さん、お父さん」と寄ってくる"と見栄っ張りな噓をついて話していたことを知った娘・えりな。理想の娘じゃないことを申し訳なく思ったえりなは、たまにはゆっくり話そうと、和平と千明のことを長倉家のテラスに呼び出す。えりなは「私は今の親子関係、悪くないなあと思っていて」と語りだすと、和平は亡き母の分も頑張ってくれたこと、自分も思春期の時には父に八つ当たりして冷たくあたっていたことを思い返し、涙する。そんな反抗期も乗り越え、親の愛情や家族の有難さを知ったという娘の言葉に成長を噛みしめる和平。亡き妻のいる空を見上げて、「大人になったよ。素敵な大人に。君にそっくりだ」と呟く。
同シリーズに出てくるセリフの数々は、大げさな名言や人生を劇的に変えてくれるような革命的な言葉ではないかもしれない。それでも、何気ない会話の中で放たれる温かく前向きな言葉たちは、人生の支えになってくれるお守りのような言葉たちだ。
第8話以降も続いていくであろう、それぞれの日常と悩み。10年の時を経た千明と和平、そして長倉家の面々がどんな人生を歩んでいくのか、後半戦も楽しみだ。
文=HOMINIS編集部
放送情報
続・続・最後から二番目の恋 第6話
放送日時:2025年6月2日(月)21:00~ ※毎週(月)放送
チャンネル:フジテレビ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
<配信>
FODにて全話配信中:https://fod.fujitv.co.jp/title/803c/?waad=zEAtXymS
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