田中圭が「一発勝負みたいな面白さがありました」と振り返る、100分間ノンストップ撮影の異色作「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」
俳優

――今回はまさかのタイムスリップ作品でしたね
「面白いことは大前提にありますが、なんか変だし、本当にワンカットでやるの?とは思いました。あとどういう風に撮るのだろうと疑問も出ました。でも初日を終え、撮影したものを見ていたら面白くて。すごいなと感動しました」
――「何か変」と感じたのは、どういうところでしょうか?
「ツッコミどころ多いんですよね(笑)。健作と美代子との関係も、冷えているのか冷えていないのか、なんか不思議な関係で。あと健作が構成作家で、『はじめてのおつかい』のパロディで『最後のおつかい』という番組を担当しているというのですが、普通に考えたらその企画ダメじゃん!とか(笑)。そういった三谷さんらしいエッセンスが入っているので、楽しんでもらえると思います」

――実際はどのように撮影されたのですか?
「撮影日は6日間取っていて、1日1回トライする感じです。ただこれが大変で。昨日はここで芝居できていたのに今日は潮が満ちているからできないとか、前日に雨が降ったから砂浜に川ができていてスペースが確保できないとか、本当に色んなことがあって。毎日が異なる環境で撮影していたという感じです」
――NGで撮影を止めることはなかったのですか?
「もちろん安全第一なので身に危険があれば止めますが、基本100分ノンストップです。ただ初日、カメラマンさんが海の中を歩いて撮影する場面があったのですが、本番で転んでカメラが水没してしまうハプニングが...。そのときはさすがに止めました、というか、カメラがないからカットをかけるしかなかったのですが。本当にそれくらいです」

――そうなるとキャスト、カメラマンを含めたスタッフとのコミュニケーションが大切になってきますね
「(梶原)善さんが過去と現在を行き来しながらの1人3役で、移動したり着替えたりといろいろするので、僕はお芝居をしながら善さんが消えたかどうか確認して振り返ったりとか、本当に立ち位置や間合い的なものの確認は事前にきちんとやりました。本編では、みんなの息が合ったところが見えると思います」

放送情報【スカパー!】
ドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」
放送日時: 2025年6月29日(日)22:00~
チャンネル: WOWOWプライム
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