田中圭が「一発勝負みたいな面白さがありました」と振り返る、100分間ノンストップ撮影の異色作「ドラマW  三谷幸喜『おい、太宰』」

俳優

663

――お芝居もアドリブとかはあまりせずに計算通り進めていった感じですか?

「基本、台本通りです。台本が完成されているので。あと三谷さんは脚本を書いて演出もされているので、その場で新しいセリフが生まれるんですよ。ですので、現場に入ってから変更はありましたが、カメラを回している最中にというのはなかったです」

――舞台に近い感覚なのでしょうか?

「舞台に近いといえば近いですが、稽古は事前に8日間くらいで、そこまで作り込まないというか。最低限の下準備だけをしてレッツゴーと進めていく感覚です。やり過ぎてもダメだし『リアルカメラを止めるな』的な感覚でやっていて、その一発勝負のような面白さがあると思います」

――今回、太宰を松山ケンイチさんが演じられましたが、共演していかがでしたか?

「松山さんは同学年でキャリアも同じくらいで、それこそ若いころ、オーディションを受けていると何度か一緒になったり、『あの役は松山くんになったのか...』みたいなこともあったので、今回ガッツリお芝居できると知ってうれしかったです。途中、太宰が方言で話すのですが、これは彼のアイデア。本番を含め、いい意味で何をやってくるか分からないワクワク感を味わわせてもらいました。松山さんを含め、(小池)栄子さんや(宮澤)エマちゃん、善さんとみなさんと芝居ができて楽しかったです」

――この作品は田中さんにとってどのような存在になると思いますか?

「ワンカット100分、映像で長回しを経験できたのは自信になります。ただ他の作品も同じですが、関わったこと全てが今の土台となっているので、そこは変わらないかもしれないです。大変なこともありましたが、ぜいたくで楽しい時間を過ごせましたのは本当によかったです。多くの方に見てもらいたいです」

撮影=大川晋児 取材・文=玉置晴子 スタイリスト=荒木大輔 ヘアメーク=岩根あやね

この記事の全ての画像を見る
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

放送情報【スカパー!】

ドラマW 三谷幸喜「おい、太宰」
放送日時: 2025年6月29日(日)22:00~
チャンネル: WOWOWプライム

詳しくは
こちら

Person

関連人物