小栗旬が揺れ動く心情を繊細に表現!アイドルの死の真相を追うコミカルサスペンス「キサラギ」
俳優

(C)2007「キサラギ」フィルムパートナーズ
本作で小栗が演じたのは、ミキのファンサイトの管理人・家元。追悼オフ会という名目で始まった集まりは、彼女の死の真相を追求する展開となっていき、各々が自身とミキの関係について語っていく。そんな中で揺れ動く家元の心情を、小栗が細やかに表現。笑顔の裏にも嫉妬や焦りなど複雑な感情が潜む家元の心境を、言葉遣いやふとした瞬間に見せる表情、声のトーンなどの繊細な演技で巧みに映し出した。
"死の真相を紐解く"というシリアスなテーマでありながら、役者陣の軽妙な掛け合いによってコミカルな要素もある本作。相反する空気が入り混じる中で、小栗が家元として醸し出す雰囲気は、作品に奥行きを与えている。
この繊細な心情表現によって生み出される演技の深みは、若手時代から今日に至るまで、小栗旬という役者の大きな持ち味の1つだ。小栗の演じた役は内面までしっかりと作りこまれており、彼の表現力によってキャラクターの魅力は何倍にも増す。ブレイク初期は「花より男子」の花沢類を筆頭に華やかな役が多かったが、近年では社会性の強い作品や重厚な役柄も増えている。
「フロントライン」もその1つ。未曾有の事態に立ち向かった人々の緊迫感、迷いや感情の揺れまで迫真の演技で描き出しており、息を呑む展開で、"あの時、何が起こっていたのか"を提示している。
年齢を重ね、役者としてさらに磨きがかかってゆく小栗。そんな彼が2007年、25歳の頃に見せた演技を今改めて見返してほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
キサラギ
放送日時:2025年7月26日(土)18:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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