戸塚祥太と紺野彩夏の役作りは?極道上司とOLのラブストーリードラマ『極道上司に愛されたら』
俳優

――お二人自身としては、それぞれの役をどう捉えて、演じているのでしょうか?
戸塚「僕は極道というのがバレてはいけないので、自然体ではなく常になにかを演じているイメージですかね。なにかが漏れないように必死で蓋をしているというか、そういう状況ですね。ただ、真琴さんといるときはそれがちょっとずつ漏れ出る塩梅をどういう感じでやろうかと思って、徐々に徐々に蓋が開いていく感じでやらせてもらっています」
紺野「真琴は抱えているものがありつつも、表には出さないようにしているっていうのが基本的なベースとしてあると思います。人に何かを言うなら自分が何とかすればいいやって思っているのが脚本にも反映されていると思います。あとは母親との確執もある。人格形成はそっちで出来上がっていてセリフにも入っているので、頭に置きつつ演技するようにしています」
――原作から取り入れている部分はありますか?
戸塚「まだ撮影はしてないんですけど、絵を見てここはこの通りやった方がいいなというのが自分なりにあるので、撮影になったらちょっと提案してみようかなと思っています。芸術ポイントを狙いにいきたいんで」
紺野「私はビジュアル面になるんですけど、服の色もモノトーンなイメージで。仕事のときも髪結んでいることが多いので、それは決めていましたね」
――お二人のシーンもあるかと思うのですが、お互いの演技の印象はいかがでしょうか?
戸塚「僕はもう真琴さんっていう印象です。真琴は全部自分で抱え込んじゃう人で、急にその反動が来るんですよね。そういうときに小田切がちゃんとできればとは思っています。なので、自分の中では紺野さんなのか、真琴さんなのかという感じです」
――紺野さん=真琴になっているというか。
戸塚「存在ですよね。紺野さんは幼少期から芸能界で活動されていて、いろいろな状況や環境に置かれて、どういうふうに立ち回らなきゃいけないとか経験されていると思う。その積み重ねや蓄積が自然と表れているんじゃないかと思います」
――紺野さんから見た戸塚さんの小田切はいかがですか?
紺野「小田切の役を出しちゃいけないというか、優しい雰囲気を出さないようにしていますよね。もうちょっと出すか、もうちょっと引くかということを監督と話していますよね」
戸塚「チューニングね。チューニングしていますね」
紺野「お話されているのを見るので、細かく真面目に演技される方だなという印象で」

――戸塚さんは普段からそういうチューニングの作業はされるんですか?それとも、今回が難しめなのでしょうか?
戸塚「そうですね、今回が難しいです」
――事前に役作りなどはされてきたのでしょうか?
戸塚「自分の中でこういう感じという設定はありますね。ロックスターから持ってきていて、それが自分のオリジナリティにつながっているのかなという気はしますね」
――ちなみにロックスターというとどなたでしょうか?
戸塚「ヴェルヴェット・アンダーグラウンドというバンドのルー・リードですね。時代もそうなんですけど、個人的にはルー・リードって暴力の匂いがして。『この人の半径何メートルに入ったらやられる、食われるぞ』みたいな感覚が求められているんだけど、僕にはないからそういう人やギャング映画をイメージしてやっていますね」
――紺野さんから見てもその雰囲気は感じますか?
紺野「でも真琴に対してはないですよね?」
戸塚「真琴にはないね。でも、会社で自分の席から真琴が見えるんですよ。だから、大丈夫かなって。すぐにこう行くんで(銃を取り出す仕草をしながら)」
――常に見守っているんですね
戸塚「あとは、『菅原』って呼ぶ声が低いですね」
紺野「カットがかかると、元の戸塚さんに戻るんですけど」
戸塚「『菅原』と呼ぶときは結構下がりますね。人のことを名字でそのまま呼ぶ経験もなかなかないんでね」
放送情報
極道上司に愛されたら
放送日時:【MBS】2025年7月23日(火)0:59~
【TBS】2025年7月23日(水)1:28~
放送枠:MBS/TBSドラマイズム
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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