高橋文哉、細やかなアプローチで作り込んだ"普通の青年" 配達員が事件に巻き込まれていく予測不能のミステリー・エンタテインメント「あの人が消えた」

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高橋文哉演じる配達員が、思いもよらない事件に巻き込まれていく
高橋文哉演じる配達員が、思いもよらない事件に巻き込まれていく

(C)2024「あの人が消えた」製作委員会

本作で高橋が演じた丸子は、一言で言うと"ごく普通の青年"。日々のクレームなどが原因で配達員として働くことへのやりがいを見失いかけており、WEB小説を読むことを日常の些細な楽しみにしている。そんな丸子を演じるにあたって、高橋はいつもの華やかなオーラをあえてそぎ落とし、等身大の青年・丸子をリアルに演じた。職場の先輩・荒川(田中圭)と話している時の雰囲気や、自宅で1人食事をしている姿、WEB小説を読んでいる際に思わずこぼれたような独り言や笑いなど、些細な仕草の1つ1つが、丸子の"普通"を生み出している。

そして、そんな丸子が小宮と出会い、彼女を守るために奮闘することになる。その過程で、丸子は当初の頼りなさそうな空気感から、徐々に凛々しい顔つきになっていき、彼の心の変化も垣間見える。そんな丸子の内面の成長まで、高橋がナチュラルに表現した。どこまでも等身大な丸子という存在が中心になっているからこそ、ミステリーの色、その不穏さがより際立つという役割も果たしている。

ストーリーが進むにつれ、ミステリー要素が色濃くなっていく本作。二転三転する話の中で、コミカルな展開...かと思いきやシリアス、と言うように、空気感がテンポ良く移り変わっていくところも楽しめる要素の1つで、監督・脚本の水野の色が感じられる。そして、「これで物語は終結した」と一度思わせた後にまでさらに訪れる新たな展開もあり、最後の最後まで予測不可能に進んでいく。

"普通"を演じるからこそ、細やかなアプローチで丸子というキャラクターを作りこんだ高橋。その演技にも注目しながら、物語が辿る結末を見届けてほしい。

文=HOMINIS編集部

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放送情報【スカパー!】

あの人が消えた
放送日時:2025年7月6日(日)4:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくは
こちら

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