「あんぱん」主題歌も話題! RADWIMPS・野田洋次郎が「舟を編む」で体現する言葉を伝えることへの思い
俳優

連続テレビ小説「あんぱん」の主題歌として書き下ろされ、斬新なOP映像も話題となった1年9ヶ月ぶりの新曲「賜物」をはじめ、10月のアルバムリリースや20周年記念ツアーと精力的な活動が続くRADWIMPS。
"挑戦と冒険をすること"を主眼に「賜物」を手掛けたボーカルの野田洋次郎は、自身も多岐にわたるチャレンジを続けており、俳優活動もその一つ。NHKで放送中の「舟を編む 〜私、辞書つくります」では4年ぶりの俳優業に挑んだ。

本作は、松田龍平主演で映画化、さらにアニメ化もされた、三浦しをんの小説「舟を編む」を出版から13年越しにドラマ化。2024年2月から4月にかけてNHK BSプレミアムドラマとして放送されると、"言葉の力"を真摯に描いた作品としてギャラクシー賞で選奨を受賞。今年6月からNHKドラマ10枠で放送され、改めて注目を集めている。
辞書編集部を舞台に、新たな辞書「大渡海」の編纂に携わる人々を題材とした「舟を編む」。原作や映画版では鋭い言語センスを買われて、玄武書房の辞書編集部に配属された生真面目な社員・馬締光也を軸に、知られざる仕事ぶりやヒロインとの恋が描かれた。

今回のドラマではその馬締を辞書編集部の主任へとシフトし、人気ファッション誌の廃刊に伴い、辞書編集部へと異動となった岸辺みどりに主人公をチェンジ。
辞書に乗せる言葉を集める用例採集や校正、校閲といった気の遠くなる辞書作りの仕事ぶりや、クセのある人々による人間ドラマに加え、辞書の魅力にのめり込んでいく新入り社員の視点通じ、言葉と向き合うことの大切さが真摯に綴られている。


この主人公の岸辺みどりを演じるのは池田エライザ。読者モデル出身の畑違いだった女性が「なんて」という言葉をきっかけに沼深き世界にハマり、言葉を通じて自分の感情と向き合う様子を、笑顔から涙まで表情豊かに表現する。
また、典型的例を掲載する辞書に対し、岸辺は素直で柔軟、そして思いやりに満ちた感性で疑問を投げかける。例えば「恋愛」という言葉の語釈は"異性同士"と限定してよいのか、誰も傷つけない辞書作りのため、新たな語釈を絞り出そうとするなど、2017年に設定された物語に、令和ならではの視点、魅力を与えている。
放送情報
ドラマ10「舟を編む 〜私、辞書つくります」
毎週(火)22時〜NHK総合にて放送中
詳しくは
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