山田杏奈、5年ぶり共演の水上恒司は「エンターテイナー」ドラマ『シナントロープ』インタビュー

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ドラマプレミア23「シナントロープ」が、10月6日(月)より、テレ東で放送がスタートする。

アニメ「オッドタクシー」で知られる此元和津也が原作・脚本を務める本作。街の小さなバーガーショップ「シナントロープ」で働く大学生・都成剣之介(水上恒司)は、バイトの同僚・水町ことみ(山田杏奈)に密かに想いを寄せていた。そんななか、強盗が店にやって来て...。

今回、ドラマの魅力を探るべく、水上恒司と山田杏奈に話を聞いた。ふたりの共通点は"したたか"!?

――これまで数々の名作を生み出してきた此元さん原作・脚本の本作。「シナントロープ」ならではの魅力を感じたのはどんなところでしょうか?

水上「台本の構成・からくりの話で言うと、たとえば、AさんとBさんが出ているシーン1の終わりと、CさんとDさんが出るシーン2の頭の台詞が(同じ言葉で)かかっていたり、意味がかかっていたりする。そこから物語は広がるんだけど、そうしたシャレを成立させるためだけに物語が構成されていない。それぞれのキャラクターがしっかり立つ要素があるのが魅力だと思います」

山田「『オッドタクシー』にハマって楽しく見ていたので、今回の脚本も勢いで読み進めてしまいました。『オッドタクシー』はアニメで『シナントロープ』はドラマですが、此元さんの作品って、それぞれにきっちり世界観があって、どの媒体でやるかによらないというか。私たちの役も言い方によってはひとつの駒であり、物語のために動いていく...というのが魅力的だなと思いました」

水上「杏奈ちゃんが言うように『我々は駒の一部だ』と、心の底から思える作品って、ちゃんとパワーを持っているし、そんな作品に携われて嬉しいです」

――演じる側の目線として、キャラクターを演じていて面白かったところを教えてください

水上「(監督の)山岸さんとも話しているんですけど、都成には主人公感がないんですよ。その主人公像を、新しくカテゴライズして、世の中に提示できたらいいなと思っています。都成は、とにかく無視されるし、なにか一人でブツブツ言ってる。でも、(現実世界でも)そうだと思うんです。皆さん自身が主役の舞台に対して、僕らは脇役として存在しているじゃないですか。僕は、それぞれが主人公の舞台が混ざり合っている魑魅魍魎...みたいなイメージでこの『シナントロープ』を捉えていて。それをちゃんと成立させて、リアリティある人生を演じられることがすごく楽しいですね。こんなに相手に台詞を投げかけなくていいのは初めてですよ。それを山岸さんが笑いながら『いいっすね!』と言ってくれるのは新鮮ですし、やったことがないからこそ不安な部分もあります。でもそれでも『OK』をもらえる現場なので、それを僕は楽しんでいます」

山田「みんなでやりとりするシーンが多く、各々キャラクターが立ってくる感じがシンプルに面白いです。ストーリーの都合として、説明台詞を言わなきゃいけないとか、大人数いるときによくある"この人とこの人の台詞って交換しても一緒だよね"みたいなことがない。それぞれに役割があって、その人はその人の台詞を話していて...というのは、役者としてとても楽しいです」

――今回演じられた役で、ご自身と似ている点、真逆だった点がありましたら教えてください

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放送情報

ドラマプレミア23「シナントロープ」
放送日時:2025年10月6日(月)23:06~
チャンネル:テレ東系 ※Prime Videoにて見放題独占配信、TVerにてリアルタイム配信・見逃し配信
原作・脚本:此元和津也
監督:山岸聖太
出演:水上恒司、山田杏奈、坂東龍汰、影山優佳、望月歩、鳴海唯、萩原護、高橋侃ほか

詳しくは
こちら

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