高石あかり、『ばけばけ』モデルとなった小泉八雲・セツ夫婦に感銘「世界一のママさんと呼ばれ、素直に愛情を受け止める2人の関係性がすごく好きです!」

俳優

――セツはどんな女性だったと思いますか?
「自由で正義感の強い八雲さんに寄り添い、愛情を持って守ろうとしたセツさんの強さには憧れます。私が演じるトキも『人は人、自分は自分』と考えられる人で、相手を尊重する強さと同時に自分を守る強さを持っています。ご夫婦としては、お互いに相手のことが大好きで、八雲さんがセツさんを『世界一のママさん』と呼んで素直に愛情を伝え、それを受け止めるセツさんという関係性が、すごく好きです」

――セツが少女時代を過ごした明治維新の頃は、武士の世が終わり、没落士族である小泉家は貧しくて苦しかった。ドラマでも、トキの育った松野家は厳しい状況に陥りますね
「そうですね。トキは織物工場で働いて両親たちを助けないといけない。目の前にある仕事をただやるしかないという状況になります。トキと私は似ているので、トキの困った状況が自分に降りかかっているような感覚で、演じながら『とにかく生きていかなきゃ!』と思います。これまで演じてきた役はある程度距離があったのですが、今回は役と自分が近すぎて、だからこそ生々しい感情をお届けできるかもしれません」

――トキと自分の共通点はどんなところですか?
「松野家にとっては『うらめしい』日々が続くわけですが、それでも笑い合いながら暮らしていく...。私も子どもの頃から楽観的で、たとえ壁にぶち当たっていたとしても、その経験を自分にとっていいことだと考えるところでしょうか」

――夫となるヘブン役のトミー・バストウ(『SHOGUN 将軍』アルヴィト司祭役)さんは、日本のドラマに出るのは初めてですね。どのようにしてコミュニケーションを取っていますか?
「トミーさんのことは、これまで一緒に撮影する中で少しずつ知っていきましたが、日本への愛情がとても深い方だと実感しています。10年間独学で日本語を勉強されていて、撮影の合間も勉強を続けている。その姿勢は尊敬しますし、小泉八雲さんに重なる部分でもあります」

――これまでの撮影現場で印象に残っている出来事はありますか?
「野外で撮影中、大きなアブが現れたことがあって(笑)。私が正座している周りをぐるぐる飛んでいたのですが、そのときトミーさんが一生懸命、私を守るようにアブと戦ってくださったんです。頼もしくて、かっこいいなと感じました。トミーさんはビーフジャーキーが大好物ですが、食べるときは必ず『どうぞ』とおすそ分けしてくれます。そういう気遣いが素敵で、現場の空気をより温かくしてくれていると思います」

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放送情報

連続テレビ小説「ばけばけ」
放送日時: 2025年10月6日(月)8:00ほか~
毎週(月)~(土) ※(土)は一週間の振り返り
チャンネル: NHK総合ほか
出演=高石あかり、トミー・バストウ/吉沢亮ほか

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