小栗旬が学ラン姿で、荒くれ者だが純な一面もある不良を熱演!山田孝之共演「クローズZERO」
俳優
年明けにスタートするNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の織田信長役を務めるなど、実力派俳優として活躍し続ける小栗旬。2005年に放送されたドラマ「花より男子」でのブレイクをきっかけに次々と話題作に出演し、瞬く間に第一線の俳優へと飛躍したことは周知のとおりだ。
そんな小栗の代表作のひとつとして外せないのが、2007年公開の主演映画「クローズZERO」だ。大ヒットコミック「クローズ」を土台としたオリジナルストーリーで、不良たちが集まる「鈴蘭男子高等学校」を舞台に繰り広げられる、不良グループ同士の熾烈な勢力争いを描いている。
■触れたら切れそうな鋭さを体現した小栗旬がカッコいい!
(C)2007髙橋ヒロシ/「クローズZERO」製作委員会
本作で小栗が演じるのは、鈴蘭の"てっぺん"を目指す主人公・滝谷源治。鈴蘭に転入してきた源治は、同校きってのツワモノ・芹沢多摩雄(山田孝之)に復讐に来たチンピラ集団に当人と間違われるが、逆に相手を壊滅させてしまう。物語が始まって間もないそんなシーンが、いきなりの見せ場となっている。相手を睨みつける時の、触れたら切れそうなほどの鋭い目つき。ヤクザたちを叩きのめした後に髪をかき上げる時の静まり返った空気には、幾多の修羅場をくぐり抜けてきたような風格さえ感じる。
多摩雄と初対面を果たした後の、細身の身体を映したシーンなども、スラリとして非常にカッコいい。迫力ある演技はもちろん、小栗自身が持つ魅力に心をグッと掴まれるシーンと言える。
そんなかっこよさの中に、若さゆえの盛んな血気がリアルに感じられるところが、本作での小栗の演技の魅力だ。源治が立ち上げたグループ「G・P・S」の仲間に飲み物を勧められた時の、静かに話しながらも苦しさと熱が滲み出る雰囲気や、中学の同級生だった辰川時生(桐谷健太)が入院した後、獣のように荒れ狂う様子なども、源治の中に渦巻く熱が強く感じられるシーンとなっている。









