二宮和也×中谷美紀×大沢たかお、トリプル主演で送る聖夜の物語!銃殺事件を軸に描く「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」
俳優

事件現場から逃げ出した誠司は、その後、横浜・関内界隈で愛されている老舗の洋食レストラン「葵亭」に辿り着く。店の中に入り込むものの、クリスマスディナーの準備に追われている3代目シェフ・立葵時生(大沢)にすぐに気付かれる。カウンターを軽々と飛び越えて逃げ出す誠司。その後を追おうと時生もカウンターを飛び越えようとするが、思い切りつまずき、代々受け継いできた秘伝のデミグラスソースが入った寸胴鍋を倒してしまう。このソースは、明日のクリスマスディナーのメイン料理に欠かせないもの。葵亭のスタッフたちは店に集まり、頭を抱えることとなる。
本作での大沢は、コミカルな一面を見せている。誠司を追いかけようとしたものの盛大につまずき、大事なデミグラスソースをダメにしてしまう。その後、店に集まったスタッフたちに"鍋を倒したのは自分だ"となかなか言い出せず、タジタジ...。店内で誠司が落としていった拳銃を見つけて大騒ぎしたり、通報後に"犯人に報復されるのでは?"とスタッフたちから言われると目に見えるように怯えだしたりと、豊かな表情で作品のコミカル要素を担っている。一方で、娘・査子(福本莉子)に亡くなった妻のことを話す時には、真っすぐで柔らかな表情を見せるなど、大沢の持ち前の魅力も光る。

時を同じくして、「横浜テレビ」の報道キャスター・倉内桔梗(中谷)は、銃殺事件の一報を受け、自転車に乗って現場へ急行。自ら志願してキー局ではなく地方テレビ局に就職した桔梗は、理想の報道を追求し続け、自らの企画で立ち上げた報道番組「日曜NEWS11」のキャスターを5年間担当してきた。しかし、今回の事件の特集を番組で扱うことを決めた矢先に、突然番組の打ち切りを告げられてしまう。しかも、新番組のスタートは年明け。桔梗に用意された次のポストは、料理番組のMCで...。
銃殺事件の現場にやってきた桔梗がカメラの前で報道を始めた時には、思わずこちらまで背筋が伸びるような、キャスターとしての緊張感と貫禄を感じる。中谷の凛とした佇まいが、桔梗が仕事一筋で生きる逞しい女性だということを一瞬で印象付けている。そして、そんな桔梗が"番組打ち切り"という現実に直面し、その心に少しずつ亀裂が入っていく様子を、声のトーンの揺らぎや些細に動く表情などで繊細に描いた中谷の演技が見事だ。

第1話の時点では、大きな接点はないように見える3人。聖夜の1日の中で、それぞれの物語が同時並行で描かれていくが、次第に運命の交錯に導かれていく...。第1話から伏線が張り巡らされ、ラストに近づくにつれて回収されていく展開も痛快だ。クリスマスイブの1日を1クールで描き出した謎と奇跡と愛の物語。その結末まで、ぜひ楽しんでいただきたい。
文=HOMINIS編集部









