若かりし頃の柳葉敏郎×沢口靖子の風格溢れる演技と存在感!真田広之かたせ梨乃ら豪華俳優陣との共演も「TBS新春大型時代劇スペシャル『天下を獲った男・豊臣秀吉』」

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(C)東映

戦国時代、足軽から天下人まで上り詰めた豊臣秀吉を、柳葉敏郎が軽快に演じたTBSの新春大型時代劇シリーズ第7弾「天下を獲った男・豊臣秀吉」(1993年)が放送される。この作品は今川家の足軽として、当時今川の人質になっていた徳川家康(三浦友和)と知り合ったのちの秀吉こと木下藤吉郎(柳葉)が、やがて侍として頭角を現し、織田信長(世良公則)の家臣になって、天下人として大阪城を築くまでを描いている。

通常の豊臣秀吉ものでは、織田信長との主従関係から彼の出世物語が描かれるが、ここでは徳川家康との関係性に力を入れているのが異色。また秀吉の信長の妹・お市や愛妾・茶々に対する愛情もクローズアップされていて、お市と茶々を沢口靖子が二役で演じているのも見どころだ。他にも大型時代劇らしく十朱幸代や真田広之、岩下志麻、名取裕子、かたせ梨乃といった豪華な出演陣が脇を固め、明石家さんまが足軽の組頭を演じるなど、バラエティに富んだキャスティングになっている。

■柳葉敏郎は俳優としての成長期に出演。存在感を見せた

柳葉敏郎と沢口靖子のフレッシュかつ堂々とした演技に注目!
柳葉敏郎と沢口靖子のフレッシュかつ堂々とした演技に注目!

(C)東映

柳葉敏郎は「君の瞳をタイホする!」(1988年)を始めとして、「ハートに火をつけて!」(1989年)、「愛しあってるかい!」(1989年)などのトレンディドラマで活躍。その後は人情に篤い、不器用な性格のテキ屋を演じた「ホットドッグ」(1990年)や、浅野ゆう子とW主演で夫婦の愛を描いた「親愛なる者へ」(1990年)で大人の俳優として着実に力をつけ、大河ドラマ「太平記」(1991年)にも出演を果たした。

今回のドラマの後には、1997年に始まる『踊る大捜査線』シリーズの室井慎次を当たり役にしたが、あの貫禄ある存在感へと行きつく前の俳優としての成長期に、巡り合ったのがこの豊臣秀吉役だった。

また沢口靖子は東宝シンデレラに選ばれて注目された1980年代の美少女時代を経て、90年代には大河ドラマ「太平記」(1991年)で主人公・足利尊氏の正室・赤橋登子を演じ、ホテルウーマンになるべく、かつての恋人の妻と熾烈な企業戦争を繰り広げるシングルマザーを演じた「ホテルウーマン」(1991年)などに主演して、大人の女優として芸域を広げていた。

■沢口靖子の風格溢れる演技にも注目

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