玉木宏が、記憶喪失の中で凶悪事件の容疑者になってしまう男女を熱演!宮部みゆき原作「レベル7」

俳優

1
玉木宏と杏が、殺人の容疑をかけられて逃走する記憶喪失の男女を演じた
玉木宏と杏が、殺人の容疑をかけられて逃走する記憶喪失の男女を演じた

(C)TBS

「理由」「ソロモンの偽証」など、多くの作品が映像化されている人気ミステリー作家・宮部みゆき。彼女が描いてきたサスペンスの最高峰とも評される同名小説を、大胆な改案によってスケールアップさせた本作で、玉木と杏は、互いに記憶を失った状態で見知らぬマンションで目覚めることとなる男女を演じている。

知らない部屋で、自分が何者かわからない不安。手首には"LEVEL7"という謎の文字、隣の部屋のベッドには見知らぬ女が寝ていて、床に置かれた紙袋の中には大量の札束と血痕が残るタオルにくるまれた拳銃...。一方の女も、目覚めると、銃を手にした見知らぬ男が。恐怖を感じた彼女は、男が床に置いた銃を奪い、その銃口を男に向ける...。名前はもちろん、年齢など一切の状況が不明なまま、次から次へと降りかかるトラブルに戸惑う男女を演じる玉木と杏は、緊迫感たっぷりの熱演で、ドラマ冒頭から観る者を物語の世界に一気に引きずり込む。中でも、女が握る銃を男が確保しようとしてもみ合った末に、実弾が発砲されるまでのシーンでの、息詰まる攻防は要注目だ。

その後、互いに記憶を失っていることを理解した2人は、それぞれに状況を確認。老婆強盗殺人事件についてのニュースを知り、男が犯人なのではと女が問い詰める中で、銃声を聞いたという通報で駆けつけた警官が、彼らがいるマンションのドアを叩く。ベランダから逃走するも、すぐに追いつかれ、女は警官に確保される。1人で逃げることも可能だったにも関わらず、男は警官を蹴り、女を救う。この場面で玉木が見せる迷いや葛藤が入り混じった表情は、男の誠実さを見事に表現。それは視聴者だけでなく、杏が演じる女にもしっかりと伝わり、それまで2人の間に走っていた緊迫感が緩むきっかけに。頭痛と視覚異常を訴える女を背負うという男の申し出に対し、ためらいながらも受け入れていく。このシーンで2人が生み出す柔らかな雰囲気からは、玉木と杏の相性の良さが感じられるはずだ。

紙袋の中に入っていた謎の暗号などを手がかりに、彼らは少しずつ記憶を取り戻していく。時を同じくして、瀧本美織演じる舞は、書き置きを残して失踪した祖母の行方を捜すために奔走していた。奇しくも舞の祖母は、「レベル7に行ったら幸せになれる」「レベル7まで行ったら戻れない」という謎の言葉を残しており、物語はさらなる展開を見せていく。

何者かに襲われていた彼らを救ったジャーナリスト(伊原剛志)や医師(白井晃)のサポートもあり、確実に真実に近づいていく男女。そして、舞の祖母失踪事件も加わり、ストーリーは複雑さを増していく。玉木と杏による熱演に注目しながら、リアリティ溢れる人物描写や緻密に練られた謎解き要素、そして現代日本が抱える社会問題をも描き出す、宮部みゆきサスペンスの魅力をじっくりと味わってほしい。

文=中村実香

この記事の全ての画像を見る
  1. 1
  2. 2
  1. 1
  2. 2
Person

関連人物