男女の入れ替わりに友人への恋心...藤原大祐桜田ひより窪塚愛流が真摯に、リアルに体現した恋物語!ドラマ「神様のえこひいき」

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(C)小村あゆみ/集英社・HJホールディングス

本作のもう1人の主人公は、弥白の心が身体に宿った女子高校生・天堂神楽で、桜田ひよりが演じる。子役時代から映画やドラマに出演し経験を積み重ねてきた桜田は、2023年に映画「交換ウソ日記」で第47回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。昨年は「ESCAPE それは誘拐のはずだった」といったドラマや、映画「大きな玉ねぎの下で」で主演し窪塚とも共演。今年も映画「モブ子の恋」での主演が決まっているなど、活躍中だ。

桜田演じる神楽のポイントは、中身が男子の弥白であるところ。病室で目覚めた後に自分の胸を触って目が飛び出しそうなくらいに驚いたり、以前好きだったケンタの元カノ・鳥居鈴(新井舞良)と手を繋いでデレ顔になったり、ユニークな上に表情豊かな、魅せる演技はさすがだ。

真摯なシーンでも、桜田の演技が活きる。鈴に向かって「(ケンタを)諦めるつもりないから」という時の真っ直ぐな眼差しや、鈴の想いに応えられないと苦悩する時に大きい瞳が暗く沈むなど、存在感と説得力のある演技でしっかり心情を伝えてくれる。

■女に手が早いが熱いハートを持つケンタにぴったりハマった窪塚愛流

(C)小村あゆみ/集英社・HJホールディングス

そして弥白の幼なじみであり、想い人である七尾ケンタを演じるのは、窪塚愛流だ。俳優・窪塚洋介を父に持ち、15歳の時に映画「泣き虫しょったんの奇跡」(2018年公開)で俳優デビューを飾った。近年の活躍も目覚ましく、2024年には「ハピネス」で映画初主演、今年はNHKの夜ドラ「あおぞらビール」でドラマ初主演を果たしている。今後注目の俳優の1人と言えるだろう。

窪塚の演技もさすがで、告白前に弥白の前に現れた時の人懐っこい、涼やかな笑顔はとても印象的だし、弥白の告白を断る場面でも、相手の想いをしっかり受け止めている印象を受ける。話が進み、神楽が弥白だと理解した時の、驚きと愛おしさが入り混じった表情などは、絶妙というほかない。

かつて他校の生徒に絡まれた時に弥白をかばうなど、熱いハートを持ち併せているところがケンタの魅力で、スラリと背が高く、積極的な印象を受ける窪塚の容姿と演技が実にぴったりとハマっている。

(C)小村あゆみ/集英社・HJホールディングス

藤原、桜田、窪塚の3人それぞれが演じる人物の個性はもちろん、心情までもが画面から感じ取れるし、それ故に、友情や恋の間で生じる葛藤や苦悩がよりリアルに伝わってくる。弥白が神楽に生まれ変わっただけでなく、元の神楽の中身はどこに言ったのか、ケンタは女子になった弥白と恋に落ちるのか? さまざまな謎と波乱を含みながら進行していく本作を、若手俳優たちの演技をじっくりと味わいながら、ぜひ最後まで楽しんでほしい。

文=堀慎二郎

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