朝ドラ&大河でも注目を浴びた白鳥玉季の出発点!現在の活躍を予感させる堂々たる映画デビュー作「永い言い訳」

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「永い言い訳」 (C)2016「永い言い訳」製作委員会
「永い言い訳」 (C)2016「永い言い訳」製作委員会

若き実力派・白鳥玉季が、1月20日に16歳の誕生日を迎えた。連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(2016年)でドラマデビューを果たし、「凪のお暇」(2019年)や「テセウスの船」(2020年)など次々と話題作に出演。近年では、大河ドラマ「どうする家康」(2023年)で幼少期の茶々役も務め、大人顔負けの圧巻の演技が大きな話題となった。

天才子役との呼び声高い白鳥も高校生になり、昨年はホームラブコメディ「ぼくたちん家」のヒロインを務めるなど、着実にキャリアを重ねている。出演の度に注目を集める、今後の活躍が楽しみな若手俳優の一人だ。

本木雅弘が西川美和監督と初のタッグを組んだ映画「永い言い訳」
本木雅弘が西川美和監督と初のタッグを組んだ映画「永い言い訳」

(C)2016「永い言い訳」製作委員会

そんな白鳥は映画デビュー作「永い言い訳」(2016年)でも、幼くして高い実力を発揮していた。2月1日(日)にWOWOWシネマで放送される本作は、妻が死んでも一滴も涙を流せない男の物語。「ゆれる」(2006年)、「ディア・ドクター」(2009年)、「すばらしき世界」(2021年)など、映画監督・文筆家として高く評価されてきた西川美和が、直木賞候補にもなった自身の同名小説を自らの手で原案・脚本・監督を務めて映画化した。

人気作家の津村啓こと衣笠幸夫は、美容院を経営する妻・夏子との夫婦仲が冷え切っていた。ある日、夏子は親友とスキー旅行に出かけるが、バス事故に巻き込まれて亡くなってしまう。

彼女の留守中に若い不倫相手と密会していた幸夫は、妻の急死に戸惑い、悲劇の主人公を装うことしかできない。そんな中、同じ事故で亡くなった妻の親友遺族であるトラック運転手の陽一と子どもたちに出会う。仕事が忙しい陽一に代わって、幸夫は幼い子どもたちの世話を買って出ることに...。

「永い言い訳」
「永い言い訳」

(C)2016「永い言い訳」製作委員会

妻が死んでも少しも泣けなかった男・幸夫を演じたのは本木雅弘。「おくりびと」(2008年)以来7年ぶりとなる主演作で、端正な顔立ちに反して軽薄で自意識過剰で幼稚な男をコミカルかつリアルに演じている。

妻がいなければ料理も洗濯も満足にできず、自身が抱える罪悪感や心の穴にも気付かず、泣くことさえできない。若い女と不倫している最中に妻の死を知らされるという最低な男で、自分の名前にコンプレックスを抱き続け、注目を集めた直後には自身の名前を検索するなど自己愛を拗らせている。

そんな男が子どもたちとの交流を通して少しずつ変化していく様を、本木が繊細に表現する。人として大いに問題があるが、どこか憎めない。心の矮小さや不器用さ、実に人間臭いところを、時に生々しくユーモラスに魅力たっぷりに演じている。

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