天海祐希、初共演の高橋文哉は「心の中を表現する言葉をたくさん持っている」映画『クスノキの番人』インタビュー
俳優

――キャラクターを演じる際に意識したことを教えてください
天海「だいたいの設計図は脚本に書かれてあるので、監督のイメージ通りに演じることが一番の目標でしたが、できることが当たり前ではない。できる限り、監督のご意向に沿うよう試行錯誤の連続でした。ただ、あるシーンでは、監督の指示もあって、高橋くんと向き合って収録する時間をいただけたんです。そこは『私たちのフィールドに来た!』と思いましたし、すごくリラックスしてできましたね」
――改めて声優さんの技術は素晴らしいと感じますね
天海「すごい技術だと思います。『何作かやりました』では追いつけない勘やタイミングがそこにはある。その素晴らしい技術を目指したいと思って取り組みました」
高橋「天海さんもおっしゃるように、声優さんの技術は次元が違いますが、監督が『役者さんだからこそ出せるものがあると思ってオファーをした』とおっしゃってくださったんです。だからこそ、常に『実写で玲斗を演じるならどうするのか』を考えていましたし、役としても僕としても、一番しっくりくる表現を探り続けていました」

――天海さんはドラマ「ガリレオ」で東野作品に触れています。改めて、東野先生が描く世界観をどう捉えていますか?
天海「私たちの仕事は文章を立体的にしていくことなので、その文章が『どれだけ演じる側に想像力を持たせてくれるのか』ってすごく気になるんです。東野先生の美しい言葉は、限定されているようで、何通りにも解釈できるし、想像力も膨らむ。文章の行間が気になって『どんな思いだったんだろう』とよぎるんです。
『ガリレオ』のときもそうでした。原作を読ませていただいて、『福山(雅治)さんとお芝居するなかで私はどのポジションを取ればいいのかな』『このセリフはぜひ(福山が演じる)湯川さんに向かって言いたい』と想像が膨らみました。今作でも、千舟さんは玲斗くんに対して何を言いたかったのか、どんな体温で伝えたかったのか。ずっと念頭に置いていました」
高橋「原作を読ませていただきましたが、文章だけで情景を説明するのがどれだけ難しいことか。それを分かりやすく伝わってきて、読んでいくなかでどんどん入り込むことができるのも東野作品の魅力なのかなと思いました。特に『クスノキの番人』では、クスノキがどういう出で立ちをして、誰が誰に対してどういうことを思っているのか。きちんと考えさせてくれますし、きちんと理解させてくれる間(ま)もある。ひとつの人生に取り込まれるような魅力的な本作を、アニメーションとして映画にする意義も感じました」






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