本木雅弘の凛とした眼差しと温かい姿に胸を打たれる!「国宝」旋風で再び思い出される「おくりびと」の快挙

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「おくりびと」
「おくりびと」

(C)2008 映画「おくりびと」製作委員会

また、葬儀の場では、悲しいだけではなく、故人の生きてきた道をも想起させる。ユーモラスに明るく、切なく、やりきれない。悲喜交々、複雑な想いが入り混じる瞬間を丁寧に描き出す。山崎努(※「崎」は正しくは「立さき」)。や余貴美子ら名優たちの演技や、自然豊かな山形の風景と久石譲の奏でる音楽もまた、感動を誘う。死と対比的に描かれる食事のシーンも印象深い。

納棺師という耳慣れない職業、人の死や遺体に関わるデリケートな題材を扱った本作。滝田監督と本木は"生と死"という普遍的なテーマに真摯に向き合い、感動的なだけでなく悲しみも笑いも盛り込みながら豊かに紡いでいく。だからこそ、海を超えた国も言語も異なる人々にも響いたのだろう。誰しもに訪れる死、どのように送り送られたいか。生きることや死ぬこと、命の尊さを考えさせられた。

文=中川菜都美

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