作間龍斗×山下美月で描く、楽しくももどかしい"温度差"のラブコメディ「山田くんとLv999の恋をする」

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クールな山田と明るい茜、原作のイメージを見事に体現した作間龍斗と山下美月
クールな山田と明るい茜、原作のイメージを見事に体現した作間龍斗と山下美月

(C)ましろ/COMISMA INC. (C)2025『山田くんとLv999の恋をする』製作委員会

原作・アニメでもお馴染みの"最強ギャップ男子"山田を演じた作間は、"静の演技"が際立つ。感情を表に出さず、言葉も最小限に留めた演技で、山田のイメージを忠実に再現。山田の無愛想具合は一歩間違えれば単なる冷淡さに見えてしまいかねないが、作間の演じる山田はそうならない。視線の置き方や間の取り方、ほんのわずかな表情の変化の中に山田の人間味がしっかりと滲み出ており、山田が"人付き合いが苦手で不器用なだけの優しい青年"であることが伝わってくる。茜の言動に戸惑うことはあっても否定をしたり見捨てたりはせず、静かに受け止める。1つ1つの山田の反応から、彼の誠実さや優しさが垣間見える。

一方、茜を演じる山下の演技は、作間とは対照的なアプローチ。感情の振れ幅を全身で表現する"動の演技"で、茜を元気に好演している。失恋直後に落ち込んで空回る姿、嬉しいことがあった時には目に見えるようにテンションが高くなり、自己嫌悪に陥った時には言葉通りに頭を抱える。どの仕草も漫画から飛び出してきたように茜のイメージを体現しており、実写だとやや大げさに見えるギリギリのラインが保たれているが、それが茜というキャラクターの愛嬌につながっている。嬉しい時も悲しい時も感情を隠せない不器用さがリアルで、親近感がわく。山下の演技は、茜の人間らしさを肯定的に、愛おしさ満点にすくい上げている。

塩対応な山田と、パワフルな茜。一見、"温度差"のある2人なのだが、不思議とテンポがかみ合っており、しかし大事な局面ではすれ違ったりもしてしまい...そんなもどかしさが余計に、見守りたくさせる。原作やアニメの空気感をしっかりと実写に落とし込んだ作間と山下の演技にも注目しながら、2人の恋の行方を見守っていただきたい一作だ。

文=HOMINIS編集部

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