上野樹里のターニングポイントの1つ――矢口史靖監督作「スウィングガール」で光る瑞々しい演技

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2006年に放送され、後に劇場版も公開されるなど大ヒットを記録した「のだめカンタービレ」。奔放な主人公・野田恵(のだめ)を演じた上野樹里は、コミカルかつエネルギッシュな演技の中でも、のだめの音楽に対する純粋さと天才ゆえの孤独も繊細に表現し、実力を世に知らしめた。

のだめ役がその人気を確かなものに決定づけた上野だが、その名が広く知られるようになったきっかけと言えば、2004年に主演した映画「スウィングガールズ」だった。

矢口史靖が監督・脚本を担当した同作。矢口監督と言えば、2001年の「ウォーターボーイズ」で一躍注目を集めたことは周知の事実。男子シンクロナイズドスイミングを題材に、高校生たちの青春を眩しく描いた物語は大ヒットを遂げ、多くの人の心を鷲掴みにした。その3年後に公開された同作は、スウィングジャズに挑戦する女子高生たちの奮闘を描く青春音楽コメディ。なりゆきでビッグバンドジャズを始めることになった平凡な女子高生たちが、音楽の魅力に気付き、次第にのめり込んでいく過程を映し出している。

東北の田舎町にある高校に通う鈴木友子(上野)ら13人は、夏休みに補習授業を受けていた。ある日、教室を抜け出す口実のため、友子たちは野球部の応援に行った吹奏楽部員の弁当を試合会場まで届けることに。しかし、炎天下で運んだせいで弁当は傷み、それが原因で吹奏楽部員たちが腹痛や吐き気で倒れてしまう事態に。唯一無事だった部員・中村拓雄(平岡祐太)は、次の試合の応援のため、演奏してくれる人を募る。そうして集まった友子、斉藤良江(貫地谷しほり)、関口香織(本仮屋ユイカ)ら計17人のメンバーで、即席のビッグバンドを結成することとなる...。

■音楽の魅力に気付き、のめり込んでいく...その過程を上野樹里がフレッシュに好演

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