高倉健の背中で語る演技が涙を誘う..."強いだけでなく、優しい男"像が確立された「網走番外地 望郷編」
俳優
(C)東映
1965年公開の映画「網走番外地 望郷篇」は、高倉健主演による「網走番外地」シリーズの3作目にあたる。シリーズ中でも重要な転換点の一本であり、任侠アクションを超えた"哀愁と人情"の色合いが強い。
前2作のヒットを受け、本格的なシリーズ化が明確にされたことで、「網走番外地」が人気シリーズに昇華する記念碑的な作品となった。物語の舞台も網走から長崎に変更され、原爆後の復興という社会背景を盛り込んで作品の世界観を広げた試みも実験的だったといえる。
本作は、主人公・橘真一(高倉健)が網走刑務所での刑期を終え、故郷・長崎へ戻ったところで幕を開ける。橘は、かつて世話になった旭組の組長・旭統一(嵐寛寿郎)を訪ねる。だが、悪辣な安井組に圧迫されて旭組は苦境に陥っていた。
ある日、外国船の大仕事が旭組に舞い込む。安井組の妨害をはねのけ、橘を先頭に無事仕事はやり遂げたのだが、旭組の活躍を妬んだ組長の安井(安部徹)は、旭組長を襲撃。じっと我慢していた橘がついに爆発し、再び"網走行き"を覚悟の上で戦いに身を投じていく...。











