瀧内公美×河合優実が対照的な女性を演じる...映画「由宇子の天秤」以来共演を重ねる2人が見せる、異なる魅力から目が離せない「敵」

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作家・筒井康隆の小説を「桐島、部活やめるってよ」「騙し絵の牙」の吉田大八監督が実写化した映画「敵」が2026年4月1日(水)に日本映画専門チャンネルで放送される。主演は2025年に俳優歴50年を迎えた長塚京三。

フランス近代演劇史を専門とする元大学教授の渡辺儀助は20年前に妻に先立たれ、77歳の今、実家の古民家で一人暮らしをしている。僅かな収入は講演料と雑誌連載の原稿料で、貯金を崩しながら生活を送っている。預貯金があと何年持つのかを計算し、同時に、自分はあと何年生きていられるのかも考え、遺書をしたためるなど来たるべき日に備えている。彼自身の考えとしては、収入に見合わない長生きをするよりも、"最期"を自分で判断し、自裁した方がいいと思っている。

この「敵」の中で、重要な存在となるのが儀助に関わる3人の女性。ひとりは、黒沢あすかが演じる亡き妻の信子。そして、瀧内公美が演じる元教え子の鷹司靖子、河合優実が演じるバー「夜間飛行」で出会うフランス文学専攻の大学生・菅井歩美。

■日本映画界に欠かせない存在である瀧内公美の演技に注目

瀧内公美・河合優実...2人の圧倒的演技力と存在感に注目
瀧内公美・河合優実...2人の圧倒的演技力と存在感に注目

瀧内公美は、2012年に俳優としてのキャリアをスタートさせ、2014年に笹野高史とW主演という形で映画「グレイトフル・デッド」で初主演。2017年の「彼女の人生は間違いじゃない」では、東日本大震災を背景にしたシリアスなテーマの作品の中で、内面的な揺れ動きなどをうまく表現し、主人公"みゆき"を演じ切った。

白石一文の同名小説を原作にした2019年の映画「火口のふたり」では柄本佑とのふたり芝居で、演技力の高さや表現力の豊かさを示し、大きな転期にもなった。演技でのインパクトとなると、2021年の主演映画「由宇子の天秤」を挙げることができる。ドキュメンタリーディレクターの役を演じ、緊迫感、リアリティさなど、レベルの高い演技が目を引いた。この作品に、物語のカギを握る女子高生役で河合優実が出演。同年に放送されたWOWOW開局30周年記念作品「連続ドラマW 東野圭吾『さまよう刃』」でもふたりは共演している。

瀧内はその後も着実にキャリアを重ね、2024年には大河ドラマ「光る君へ」に出演。そして2025年は「敵」だけでなく、主演を務めた「奇麗な、悪」をはじめ「レイブンズ」「ふつうの子ども」「国宝」「宝島」などにも出演しており、日本映画界に欠かせない存在となっている。

■瀧内と河合の再共演が注目されていた

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