©TBS・WOWOW ©逢坂剛/集英社
映画「散り椿」(2018年)で第42回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞し、「ドライブ・マイ・カー」(2021年)では第45回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した西島秀俊。同作は第94回米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞するなど、作品とともにいぶし銀の演技も国内外で高い評価を得た。静謐な佇まいのなかに繊細な感情をにじませる表現で、観る者を魅了し続けている。
そんな彼のキャリアにおいて、激しいアクションと極限の心理描写に挑んだ作品が、2014年に放送されたドラマ「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」だ。羽住英一郎監督が、映像化不可能と言われたハードボイルド小説「百舌の叫ぶ夜」を原作にしたサスペンス巨編で、圧倒的なスケールで物語を描いた。本作はSeason2へと続き、スピンオフ作品や劇場版としても展開された。そんな名作サスペンスが、9月19日(土)よりWOWOWプラスにて一挙放送される。
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本作で西島は、最愛の妻を失った爆破事件の真相究明に没頭する公安警察のエース・倉木尚武を演じる。第一話では、冒頭から西島の演技力が光る印象的なシーンがある。
繁華街で発生した爆弾事件によって、変わり果てた姿で発見された妻の千尋を確認する倉木。妻を失った直後にもかかわらず、嘆きや怒りを露わにすることなく、捜査第一課の警部補・大杉良太にまるで尋問のように詳細を問いただしていく。一切の感情を排したかのような、倉木の冷ややかな眼差しと乾いた声は、公安の人間ではなく、愛する者を奪われた1人の夫として真相を究明しようとする強烈な執念を感じさせる。
西島は、倉木の抱く喪失感と切迫感を沈黙や表情で表現してみせ、そのストイックで静かな情熱が、倉木というキャラクターに不可欠なリアリティと説得力を与えている。




西島秀俊が静かなる狂気を見せる衝撃作「人間標本」" width="304" height="203" loading="lazy" fetchpriority="high">





