(C)共同テレビジョン
三谷幸喜の脚本が巧みなのは、そうした人間模様を説教くさく描かないところ。登場人物たちは、いつも合理的に行動するわけではなく、見栄を張ったり、失敗したり、思わぬところですれ違ったりする。テンポのいい会話や人間同士のズレが笑いを生みながら、レストラン再建という一つの目的へと物語が進んでいく。
1話ごとの出来事を楽しみながら、全11話を通して登場人物たちの関係や変化を追える構成も見どころだ。
本作を語るうえで欠かせないのが、松本白鸚演じる千石武だ。頑固で厳格、プライドも高いが、単に周囲を威圧するだけの人物ではない。プロとしての仕事に対する揺るぎない姿勢を持ち、店の人々にさまざまな刺激を与えていく。
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松本白鸚は、千石の厳しさだけでなく、その言葉や佇まいから感じられる自信や余裕も表現。千石が会話に加わるだけで場の空気が変わり、ときにはその存在そのものが笑いを生む。人間味のあるキャラクターとして千石を立ち上げているのが印象的だ。
一方、筒井道隆演じる禄郎は、父親の死によって突然オーナーとなった若者。経験豊富な千石とは対照的な立場にありながら、自分の店を何とかしたいという思いを抱えている。千石との関わりを通して、オーナーとしての立場に向き合っていく姿も、物語の軸の1つとなる。








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