福士蒼汰が宇宙へ飛び立つ！？学園ドラマ版、異色の仮面ライダーが登場

突然だが、俳優・福士蒼汰と聞いて思い浮かべる作品は何だろうか。主人公・アキの初恋相手である種市浩一を演じた「NHK前期連続テレビ小説『あまちゃん』」（2013年、NHK総合）や、"壁ドン"で注目を集めた「きょうは会社休みます。」（2014年、日本テレビ系）の田之倉悠斗役だろうか。それとも、7月20日に公開された映画『BLEACH』の主人公・黒崎一護役だろうか。

そんな人々の記憶に残る作品に数多く出演してきた福士蒼汰は2010年のスカウトによって芸能界へと足を踏み入れると、翌年2011年1月には、ドラマ「美咲ナンバーワン!!」（日本テレビ系）の村野蒼汰役で俳優デビュー。その後は、先述した「NHK前期連続テレビ小説『あまちゃん』」で一気に知名度を広げると、映画『好きっていいなよ。』（2014年）や『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』（2016年）などで主演を務め、俳優としてのキャリアや人気を不動のものにしてきた。

その福士がデビュー間もないころに主演を務め、「あまちゃん」よりも早くその名をお茶の間へと広めた作品がある。その作品は「仮面ライダーフォーゼ」（2011～2012年、テレビ朝日系）。佐藤健や、菅田将暉など、実力派俳優を数多く輩出している若手俳優の登竜門とも言えるべき作品に、福士は平成仮面ライダーシリーズ13作目のライダーとして抜擢されたのだ。

「仮面ライダーフォーゼ」は、仮面ライダー40周年記念作品として制作されたシリーズで、そのテーマは"宇宙"と"学園"。福士蒼汰演じる如月弦太朗が、天ノ川学園高校に転校してきたことから物語が始まり、学園と人類の平和を守るべく仮面ライダー部の一員としてメンバーと共に怪人・ゾディアーツに立ち向かっていく。

本作は「仮面ライダー」史上初となる"学園ドラマ"に挑戦している珍しいシリーズ。さらに主人公・如月弦太朗の変身した姿、フォーゼのビジュアルには、これが仮面ライダーかと驚かされる人も少なくないだろう。さらに特筆すべきなのは、福士蒼汰のビジュアルだ。最近でも、映画『曇天に笑う』（2018年）や、『BLEACH』などさまざまな姿を見せてくれる福士だが、この時の格好はなんと"リーゼント頭に短ラン"。当時の福士は「一生馴染まないと思う」と告白していたが、これがなかなか、学生らしさがあふれ出していて、今の福士とはまた異なる"初々しさ"や"イケイケな福士"を楽しむことが出来るのだ。

そして今回、「仮面ライダーフォーゼ」の劇場作品『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ！』（2012年）が、CS放送のテレ朝チャンネル１で放送することが決定。劇場版ではいよいよ宇宙へと飛び出し、地球の平和を守るべく宇宙鉄人・キョウダインに立ち向かうフォーゼたち仮面ライダー部。キャスト陣がそれぞれ自分でスイッチワッペンやモジュールを選び、アレンジしたという劇中着用のつなぎにも注目だが、役者としての根底を形作った本作を観て、俳優・福士蒼汰の魅力を肌で感じてみてほしい。

文＝椋鳥

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