福士蒼汰が陰のある静かな演技で事件のキーパーソンに!原作・東野圭吾櫻井翔広瀬すずと共演した映画『ラプラスの魔女』

映画『ラプラスの魔女』でキーパーソンを演じた福士蒼汰
映画『ラプラスの魔女』でキーパーソンを演じた福士蒼汰

昨年デビュー10周年を迎え、ドラマや映画に舞台と活躍を続ける福士蒼汰。2013年度前期連続テレビ小説「あまちゃん」で大ブレイクし、2016年のファンタジー恋愛映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など、整った顔立ちと高身長は青春物語や恋愛ドラマで存在感を発揮してきた。近年は、アクション時代劇『曇天に笑う』(2018年)や残虐な殺し屋を演じた『ザ・ファブル』(2019年)などで、さすが「仮面ライダー」シリーズ出身と頷ける高度なアクションを披露している。今年は、主演を務めた配信ドラマ「星から来たあなた」が2月に配信スタート、5月末までは劇団☆新感線による「いのうえ歌舞伎『神州無頼街』」で主演としてカンパニーを牽引。さらに、2023年のHuluオリジナル「THE HEAD」Season2にメインキャストとして出演することも発表されたばかりだ。

そんな福士がミステリアスな魅力を放っている映画が、『ラプラスの魔女』(2018年)だ。執筆30周年を迎えた東野圭吾が2015年に発表した同名ベストセラーを映画化した本作。「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった」という作者自身の発言の通り、異色かつ野心的な内容は多くの読者を驚愕させた。物理学用語で、物質の現在の状態を完全に把握することで未来の状態をも正確に予測できるという超越的知性"ラプラスの悪魔"をモチーフにしたミステリーとなっている。日本が誇る鬼才・三池崇史が監督を務め、豪華キャスト共演のもと実写化が実現した。

それぞれ離れた温泉地で、硫化水素ガスの中毒による死亡という同類の事件が発生。しかも被害者同士には面識があった。警察は連続殺人を疑うが、協力を依頼された地球化学の専門家・青江修介教授は、気象条件の安定しない屋外で、致死量の硫化水素ガスを意図的に吸引させる殺人など、"ラプラスの悪魔"でもなければ不可能だと事件性を否定する。捜査に行き詰まる青江の前に、自然現象を正確に言い当てる謎めいた女性・羽原円華が現れる。事件の秘密を知る人物・甘粕謙人の行方を追っていると言う円華。彼女の予知に隠された秘密、甘粕謙人とは何者なのか。驚愕と衝撃の結末に向けて、彼らの運命が大きく動き始める。

事件の調査に当たる生真面目な大学教授を櫻井翔が、自然現象を予言する謎めいたヒロインを広瀬すずが演じている。そして、福士が事件の鍵を握る失踪中の青年・甘粕謙人を演じた。3度目の三池組となる福士は、これまでとはまた違う異質なキャラクターに挑んだ。物語の中盤から本格的に姿を現し、落ち着いた美声で淡々と語る。どこか陰のあるミステリアスな雰囲気で、ヒロインをはじめ、観る者を惹きつけていく。月虹に照らされた横顔や微笑みも妖しい美しさを放つ。豊川悦司演じる父と対峙するシーンでの凄みのある表情や瞳の暗さもゾッとさせる。復讐心を押し殺し、涙ながらに人の存在意義を語りかける姿も胸に響いた。恋愛物や青春ドラマでの爽やかなイメージを覆す、暗く静かな演技が光った。

大切な友人を助けるため自由奔放に行動する広瀬と、彼女に振り回される櫻井の生真面目ぶりもハマっている。また、メインの3人の他にも豊川悦司、玉木宏、リリー・フランキー、高嶋政伸、檀れい、志田未来ら実力派人気キャスト達が集結。物語は中盤で劇的な急展開を迎え、ラストまでノンストップで加速する。不幸な事故か、自然現象を利用した完全犯罪か。東野圭吾ミステリー史上最も異色な衝撃作で、難役に挑んだ福士蒼汰。そのミステリアスな魅力を堪能したい。

文=中川菜都美

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放送情報

ラプラスの魔女
放送日時:2022年8月1日(月)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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