ジャッキー・チェンがゴミ問題にも全力で体を張る!

国際的アクション俳優、ジャッキー・チェンが、環境技術の専門家であるアーサー・ホワンの協力のもと、新たなリサイクル計画を立ち上げる。移動可能な工場を造り、あらゆる場所でゴミから価値あるものを製造しようというのだ。青海チベット高原の過酷な環境で行われた、この奇想天外なリサイクル実験に密着した「ジャッキー・チェンのリサイクル大作戦」が日本で初放送される。

(C)National Geographic

これまでに100本を超える映画に出演し、還暦を過ぎた今なお現役でアクションをこなしているチェン。1970年代初期に香港でカンフー映画が流行した当時は、ブルース・リーの映画でスタントマンを務め、エキストラとして出演したこともあった。高い身体能力と演技力が徐々に認知されるようになると、亡きリーを継ぐアクション俳優として期待されるようになったが、彼はこれまでの香港映画におさまる男ではなかった。暗く重厚でシリアスなカンフー映画の世界に、コメディという新しい風を吹き込んだのだ。派手なアクションに明るくコミカルな要素が加わった新たなカンフー映画が人気を集め、一躍スターダムに駆け上がった。

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そんなアクション映画界の重鎮が、今、撮影現場で大量に出るゴミの問題に怒りを感じている。それと同時に数多くの映画に出演してきた彼自身、自責の念にも苛まれ、まず自らがアクションを起こしたのだ。思えば、チェンはこれまでの概念やイメージに変革をもたらし、数々の危険なシーンもスタントマンに頼らず自ら演じてきた。言語の壁を越えて伝わってくる全力の痛快アクション、それこそがジャッキー・チェンなのだ。前途多難な環境問題にも、前代未聞のアイデアでパワフルに立ち向かっていく。この新しい風は、世界に明るい変革を起こしてくれるのかもしれない。

(C)National Geographic

Profile
1954年香港生まれ。『ドランク・モンキー/酔拳』(1978)などのカンフー映画や『ラッシュアワー』(1998)などのハリウッド映画が大ヒットし、アジア圏のみならずアメリカでも確固たる地位を築く。香港出身の国際スター。

文=中川菜都美

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放送情報

ジャッキー・チェンのリサイクル大作戦
放送日時:2018年11月1日(木)22:00~ ほか
チャンネル:ナショナル ジオグラフィック 未知の自然・宇宙・歴史
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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