「週刊少年ジャンプ」で1997~2000年まで連載された、桂正和原作の大人気コミック「I"s(アイズ)」が、ついに実写ドラマ化。12月21日に、待望の第1話「接近」がBSスカパー!にて放送された。物語のメインヒロイン、葦月伊織を演じる女優・白石聖が放つ、圧倒的"学園のアイドル感"に、心を奪われた視聴者も少なくないはずだ。(以下、ネタバレを含みます)
「マジすか学園」シリーズの豊島圭介と「ケータイ刑事 銭形零」の安里麻里という気鋭の監督ふたりがタッグを組んだことでも話題の本作は、一見すると平凡ながらも、誰よりも男らしくて優しい男子高校生・瀬戸一貴(岡山天音)と、彼が高校入学時から密かに想いを寄せている少女・葦月伊織(白石聖)の関係を中心に、名前に「I」の文字を持つ少年少女たちの恋愛や青春、成長と自立、感情の交差や誰かを想うことの大切さといった、思春期のきらめきをみずみずしいタッチで描いたラブストーリーだ。
第1話「接近」で描かれるのは、原作コミック第1~7話に当たるエピソード。どこか切ないメロディと共に、一貴のモノローグで始まる物語は、美しいスローモーション映像で白石聖演じる伊織の美しさにググッと迫る。朝、学校に到着した一貴が、とりあえず訪れるのが、伊織が所属している湾田高校演劇部、通称:劇団「わんだこ」の部室が見える窓の前。朝練中の彼女の姿を遠くから見つめることを日課としている一貴の回想シーンとして、高校入学当時の伊織と一貴の出会いが描かれる。
桜の花びらが舞うなかで、あどけない表情を浮かべながら、背後に立っていた一貴を振り返る伊織。その少し開いたみずみずしい唇や、良い香りがしてきそうなツヤツヤの髪の毛、そして、一貴をしっかりと見つめ返した時に浮かべた、柔らかな微笑みが醸し出す"圧倒的ヒロイン力"...。白石聖が完璧なまでに表現した、伊織の美しさ、可愛さには「一貴が一目惚れするのも無理ないわ!」と納得すること確実だ。
そんな憧れのクラスメイトが、雑誌のグラビアで学校では見せることのない、ちょっと大人びた表情を浮かべているのを目の当たりにして、「伊織ちゃん、遠い存在になっちゃったな。...もともと近くもないけど」と、つぶやく一貴。しかし、このグラビアがきっかけで起こる騒動によって、一貴と伊織の距離が縮まっていくことになるのだ。
原作の素晴らしいデザインを、俳優陣が着用してもコスプレ感が出ないよう、さまざまな調整をしてリアルに落とし込んだという湾田高校の制服は、ニーハイとスカートの間からのぞく「絶対領域」と呼ばれる太ももの配分が完璧だったりと、細やかな部分にもこだわりを感じる「ドラマ『I"s(アイズ)』 」。第1話の終盤で登場する、新たな「I」が巻き起こすハプニングにも期待して欲しい。
文=中村実香
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放送情報
ドラマ『I"s(アイズ)』 第1話再放送
放送日時:2018年12月23日(日)22:00~
※レギュラー放送は毎週(金)21:00~
チャンネル:BSスカパー!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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