母親に思いを馳せる中川大志!ドラマ「家政婦のミタ」で見せた演技に再注目

「家政婦のミタ」より
「家政婦のミタ」より

芸能界には"子役が俳優に脱皮するのは難しい"とのジンクスがあるという。しかし近年活躍している俳優・女優の中にはそんなジンクスをものともせず、持ち前の容姿と培った演技力で話題をさらう俳優が数多くいる。

中川大志もその1人だ。小学校4年生の時にスカウトされて芸能界に入り、2009年にNHKの「わたしが子どもだったころ『俳優 沢村一樹』」で子役デビュー。2010年には西南戦争を描いた映画『半次郎』に少年志士として出演し、スクリーンデビューも果たした。

その後も数々の話題作に出演。最近のドラマでは、2018年に「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)で馳天馬役を務め人気急上昇、2019年放送の「G線上のあなたと私」(TBS系)では女優の波瑠と共演して注目を浴びた。

映画では中川と佐野玲於、高杉真宙、横浜流星のカルテット主演が話題となった『虹色デイズ』(2018年公開)、また漫画を原作としたラブコメディ『覚悟はいいかそこの女子。』(2018年公開)でドラマ版と同じく主役のヘタレ男子・古谷斗和役を務めた。さらに『坂道のアポロン』(2018年公開)と『覚悟はいいかそこの女子。』の2作で、中川は第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞している。

「家政婦のミタ」より

(C)NTV

見事に子役から俳優へと進化を遂げた中川大志。そんな彼が最初に注目された作品が、2011年に放送された松嶋菜々子主演のドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)だ。

母親を亡くして間もない阿須田家に、松嶋演じる家政婦・三田灯が派遣されてくる。三田は言われたことを無表情で、なんでもやってのける謎めいた家政婦で、彼女の行動によって崩壊しつつあった家庭が再び絆を取り戻していく。最終回は視聴率40.0%をマークした驚異的人気ドラマだった。

「家政婦のミタ」より

(C)NTV

このドラマで中川は阿須田家の長男・中学生の翔(かける)役を演じた。責任感が強いがゆえに葛藤する高校生の姉・結、早熟で皮肉っぽい弟の海斗、まだ幼い希衣、そして父親の恵一という家族の中で、中学生らしい、がさつさを持ちながらも、素直で家族思いの少年として描かれる。

ネットで「かわいい!」と評判になった美形の面立ちはもちろん、牛乳をパックから直接飲んだり、姉の結と言い合いしたり、そんなシーンをごく自然な演技でこなし、本当に家族がそこにあるかのように思わせてくれる。

その一方で、母の遺品を燃やす三田に殴りかかったり、母の死の真相が明らかになったシーンでは悲しみに顔を歪め、叫び、父に掴みかかる場面もある。時として暴力的なまでに感情を露わにするのだが、その本気の演技によって翔という少年の感情がストレートに伝わってくるのだ。

自然な演技で架空の家族の中に視聴者を引き込み、同時に本気で泣き、笑い、怒り、翔というキャラクターに感情移入させてしまう。この時中川はまだ中学生だが、彼の演技がドラマの見どころの1つと言えるだろう。

「家政婦のミタ」は2月8日(土)にファミリー劇場にて一挙放送。俳優として進化する前の、子役時代の中川大志の姿と演技を楽しみたい。

文=堀慎二郎

この記事の全ての画像を見る

放送情報

家政婦のミタ  一挙放送 
放送日時:2020年2月8日(土)15:30~
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物