"パーフェクトイケメン"として注目を浴びる俳優といえば中尾暢樹だ。2018年放送のドラマ「声ガール!」や「覚悟はいいかそこの女子。」などの話題作に出演。映画では2019年公開の『一礼して、キス』で主演し、『チア男子!!』では横浜流星とW主演を果たした。
中尾は2016年特撮戦隊ドラマ「動物戦隊ジュウオウジャー」で主役の風切大和役を務めた。主演でテレビドラマデビューを飾ったこの作品には、中尾のイケメン俳優としての魅力がたっぷり詰まっている。
中尾が演じる主人公の風切は駆け出しの動物学者。大勢の子どもたちとともに森で動物を観察中に、大切にしている「お守り」を落としてしまう。それがきっかけで二足歩行する動物たちが暮らす異世界・ジューランドに飛ばされ、ジューランドで出会った4人のジューマンと力を合わせて、人間界をゲーム感覚で襲うデスガリアンと戦うことになる。
風切は純な心の持ち主で、初めてジュウオウジャーに変身するシーンでは、森に住む生物たちを守るためにデスガリアンに立ち向かう。デスガリアンに痛めつけられ、血を流しながら「守りたいんだこの森を、地球に生きる命を。頼む、俺にも力を貸してくれ!」と叫ぶシーンは圧巻だ。
人間界で暮らすことになった自由奔放な仲間のジューマンたちに振り回されるなど、コミカルなシーンもふんだんに用意されている。そのイケメンぶりもあって、困った顔や慌てた表情も実に映えているし、徹頭徹尾爽やかだ。
仲間を思いやる温かい眼、過去を語る時の真剣な表情。そんな場面も数多くあり、中尾演じる風切は熱くて純真で、仲間を大切にし笑いも取る、親しみにあふれる主人公となっている。
本作の決め台詞は「本能覚醒!」だが、ドラマデビュー作となったこの作品で、中尾の俳優としての才能も覚醒したのかもしれない。
物語もよく練られていて、ジューマンしか変身できないはずのジュウオウジャーになぜ風切が変身できるのか、変身するためのアイテム"王者の資格"を子どもの頃の風切に渡した"鳥男"は誰なのか、さまざまな謎を含みながら展開していく。バトルとギャグと謎がバランス良く絡み合いながらテンポよく進む物語に、きっと誰もが引き込まれてしまうことだろう。
「動物戦隊ジュウオウジャー」は、東映チャンネルで6月7日(日)に第1話先行放送、6月22日(月)から放送予定。中尾が大注目を浴びた本作で、そのイケメンぶりと演技をじっくり楽しみたい。
文=堀慎二郎
放送情報
動物戦隊ジュウオウジャー
放送日時:2020年6月7日(日)17:00~
※第1話先行放送
※レギュラー放送は6月22日(月)17:00~
チャンネル:東映チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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