いつまでも変わらない美貌と大人の余裕を感じさせる立ち振る舞いで、女性からも高い支持を集める篠原涼子。
歌手の中森明菜に憧れ、1990年に東京パフォーマンスドールのメンバーとしてデビューした篠原。1994年には小室哲哉がプロデュースした楽曲「愛しさとせつなさと心強さと」で、女性ソロ歌手初のダブルミリオン達成をした。その後、歌手活動と並行して行っていた女優業の評価が高まり、2000年代に入ると本格的に活躍の場をシフト。第42回日本アカデミー賞では『人魚の眠る家』で優秀主演女優賞、『北の桜守』で優秀助演女優賞をダブル受賞するなど、今では日本トップクラスの存在感を放つ女優へと成長した。
原作 『推理小説』秦建日子(河出書房新社) (C)共同テレビジョン
そんな篠原といえば、6月17日から13年ぶりの続編がスタートしたドラマ「ハケンの品格」の大前春子や「anego」の野田奈央子など、クールで仕事のできる女性役を多く演じており、かっこいい女性という印象がある。ファミリー劇場で一挙放送が決まった「アンフェア」シリーズも、そんな彼女のイメージを強くしている作品だろう。
(C)2007 関西テレビ フジテレビジョン 東宝
2015年に公開された映画『アンフェア the end』でシリーズが完結した「アンフェア」(2006年)。篠原が演じる雪平夏見は、警視庁で検挙率No1を誇るバツ1子持ちの敏腕女刑事で、かなりの大酒飲みという破天荒なヒロインだ。コンビを組む部下の安藤一之(瑛太)が意見を言うたびに「バカかお前は」と一喝する姿は、見ていて清々しさすら感じさせる。世の男性もこんな女上司に叱られたいと思ってしまったのではないだろうか。
(C)2011 関西テレビ放送 フジテレビジョン ジャパン・ミュージックエンターテインメント 共同テレビジョン 東宝
そして、悪人は絶対に許さない信念の持ち主である彼女は、上層部の方針に従わないこともしばしば。事件解決のためならスタンドプレーも辞さず、過去には"パチンコ店従業員殺害・人質立て籠もり事件"で未成年の犯人を射殺したこともある。本作では、この事件を伏線とした難事件が次々に発生するが、最後には思わぬ黒幕の正体が明らかになる大どんでん返しが待っている。
(C)2015 関西テレビ放送/フジテレビジョン/ジャパン・ミュージックエンターテインメント/東宝/共同テレビジョン
また、シリーズを通して鍵となるのは、かつて優秀な刑事だった彼女の父親が何者かによって殺された事件。雪平が刑事を志すきっかけとなった事件の隠された真相に近付くに連れて複雑さを増す人物相関図と、裏切りに次ぐ裏切りで急展開を迎えるストーリーの連続は、息を呑むほど物語に引き込まれてしまうこと間違いなしだ。
文=安藤康之

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