動物マニア・中村倫也の願望を叶えた！？13年前の主演作

新型コロナウイルスによってテレビや映画の撮影が中断し、エンタメ界も多大な影響を受けている2020年。一方で、新たな魅力を発信しているのが4年ぶりの主演映画『水曜日が消えた』が公開中の中村倫也だ。

多くの俳優がネットを介した動画コンテンツやライブ配信で注目を集めたように、中村もYouTubeチャンネルで「中村さんちの自宅から」の投稿を始めた。

ツイッターで募集したファンからの質問に答えるコーナーやエプロン姿でキッチンに立つ"中村倫也のゆるゆるクッキング"を、自宅から1人で配信しているというこの動画。質問コーナーで見せる部屋着&前髪が跳ねたメガネ姿は、プライベート感満載。基本的にはファンからの質問にどんどん答えていくが、手のサイズを尋ねられた際は「本気すぎて怖いから」という理由で回答を拒否するなど、中村ワールド全開の仕様になっている。

また、「天才!志村どうぶつ園」で飼育員も舌をまく博識ぶりを披露するなど、自他共に認める動物マニアとして知られている中村。自身のツイッターで4月6日から公開している"動物を飼ったらやりたいこと"シリーズは、ゆる〜いタッチの自作イラストとお題と全く関係のないシュールなオチでファンの心を鷲掴みしている。5月8日からは"動物の能力を手に入れたらやりたいこと"シリーズが新たにスタートしており、その動物愛は最終的には動物との融合の域にまで辿り着くのかもしれない。

そんな中村の願望(?)が実現したのが、衛星劇場で7月21日(火)より放送されるドラマ「ハリ系」(2007年)だ。ハリネズミから進化したハリ系人間と普通の人間(サル系人間)が共生するファンタジー世界で中村は、実家の鍼灸院を手伝う19歳の心優しい純情なハリ系の青年・耳田ハリ彦を演じている。サル系人間である塚本すず子(村川絵梨)との恋愛を中心に、切ない恋のすれ違いや2人の関係を心配した友人の藤井亮介(松澤傑)との大げんかなど、種族の違いによって起こる問題や事件を描いた本作。

ファンタジー作品といえば得てして壮大なストーリーになりがちだが、誰しもが抱える葛藤や対人関係をリアルに描写することで立派な青春偶像劇に昇華させたといえる。恋愛や友情に悩みながら懸命に生きるハリ彦の姿に、中村自身も感情移入できたのではないだろうか。

中村のあふれる動物愛を知った今だからこそ、より深まる作品の魅力をぜひチェックしてほしい。

文＝安藤康之

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