大沢たかおが明かす『AI崩壊』の撮影裏話「撮影当日も決まってなかったんです」

大沢たかお
大沢たかお

クールな役から濃いキャラクターまで、さまざまな役を演じ分ける俳優・大沢たかお。近年では肉体改造をして挑んだ映画『キングダム』(2019年)の大将軍・王騎や、映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(公開中)での狸の総帥・隠神刑部など、印象的な役を演じ、役者としての幅の広さを見せている。

そんな彼の人物表現の繊細さが垣間見える作品が、映画『AI崩壊』(2020年)だろう。同作は、入江悠監督による完全オリジナル脚本で、医療用AIが暴走し、人々の命を選別しようとする近未来を描いたサスペンス大作。大沢は、テロ容疑を掛けられながらも、AIによる殺りくを阻止しようと奔走する開発者を演じる。日本映画専門チャンネルでは「俳優・大沢たかおに魅せられて」と題し、2カ月にわたって大沢の出演作を特集。8月22日(日)の「日曜邦画劇場」では『AI崩壊』を大沢のインタビュー映像とともに放送する。

今回、大沢に役作りや撮影秘話を語ってもらった。

『AI崩壊』に出演した大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典

――近未来をテーマにしたストーリーを、日本を舞台に描くというチャレンジングな作品ですが、作品に対する最初の感想は?

「SFで、日本で、近未来で、AIで、オリジナルと、今の日本映画ではあまりないものばかりが集まっていて、最初は不安がありました」

――演じられた桐生は、逃げるシーンが印象的でした。

「撮影中は走っている記憶しかないくらい走っていました(笑)。見ていただくと分かると思うのですが、路地を曲がるたびに撮影する場所を変えていて、群馬に行ったり、栃木に行ったり、神奈川に行ったり、千葉に行ったりして、一つのシーンをいろいろなところで撮ったんですよ。時には関西にまで行き。撮影中、『この角曲がって、関西に行く必要あります?』って言ってましたもん(笑)」

――そこまでこだわっている作品も少ないのでは?

「そうですね。あそこまでこだわって撮られる監督って稀有だと思います。やはりどうしても効率を考えて妥協してしまうところがあると思うのですが、そういったところは全くなかったですね。船の中のシーンも、緊迫感が出るということで、真冬に船を借りて夜中の4時まで走っていましたから」

――役柄として意識したところは?

「オリジナルの脚本なので、最初に監督、プロデューサーさんと話す時間を多く取ってもらったのですが、自分としては『桐生をスーパーマンにしてはいけないな』という思いがありました。科学者であり人間であるわけだから、全てをうまく解決できる人ではなく、自転車にぶつかって転ぶというような、細かい人間味を感じる部分をいろんな箇所に入れてもらいました」

――共演者の方とのエピソードを教えてください。

「実は僕、三浦友和さんとずっとご一緒したくて。モデル時代に、加藤雅也さんの映画デビュー作の『マリリンに逢いたい』(1988年)に三浦さんが出られていて、それを遠目に見て『いつか僕も一緒に仕事がしたいな』と思って、今回ようやくその願いが叶ったんです。現場でではなく、映画で見て初めて三浦さんのやりたかったことが分かったというのが印象的でした」

――日常にAIが密接している近未来を描いた作品ですが、このようなデジタルなものに対する興味などはありますか?

「この企画のお話をいただく1、2年くらい前からAIに興味があって、講演とかをよく聴きに行ってたんです。そんな中で、この作品のプロデューサーさんとお茶を飲んでいる時に、『最近、何に興味があるんですか?』と聞かれて、『AIに興味があって、講演をいろいろ聴いています』って言ったら、『実はAIのものを何かやりたいと思って、ある方と準備してるんです。もしそれが形になったら読んでいただけますか』って言われて、来たのがこの作品だったんです。だから興味はありましたね」

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放送情報

AI崩壊 ゲスト:大沢たかお(8月22日(日)、26日(木)、29日(日)放送回)
放送日時:2021年8月22日(日)21:00~ほか
※8月22日(日)13:10~ 大沢たかお出演作を特集放送
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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