仲間由紀恵阿部寛の凸凹コンビっぷりがさらに加速!危うくキュンとしてしまうエンディングも見逃せない「トリック2」

阿部寛が日本科学技術大学の教授で自称天才物理学者、上田次郎を演じ、仲間由紀恵が万年貧乏な自称天才マジシャン・山田奈緒子を演じ、人気シリーズとなった「トリック」。ナイトドラマ枠で2000年にスタートした2年後には「トリック2」が放映。高視聴率を叩き出し、その翌年には第3シーズンの「トリック ~Troisième partie~」がナイトドラマから午後9時枠に昇格し、人気作となった。阿部と仲間の変人コンビが視聴者にすっかりお馴染みとなった「トリック2」はエピソード1から"八つ墓村"ならぬ"六つ墓村"を舞台に事件が起こるなど、パロディもダジャレも盛りだくさん。最終話では永遠のアイドル、石野真子がルポライター役で出演し、昭和の大ヒット曲「狼なんて怖くない」を口ずさみながら呪われた村を立ち去るシーンまで登場するなど、振り切れた場面が満載だ。

■相変わらず貧乏で欲深いため、上田の策にハマる奈緒子 

常に金欠でアパートの家賃が払えない奈緒子は焼肉チケットをチラつかされたり、福引でズルをして米俵を当てたことを見抜かれたり、痛いところを突かれて、なんだかんだで上田が依頼された事件に協力することになる。エピソード1では毎年、同じ日に死人が出るという山奥の旅館「水上荘」に連れていかれ、手鞠歌の不気味な着メロや落ち武者の掛け軸から流れる血の涙などの謎を解くことに。時代劇好きゆえ、奥地の旅館の番組表を見て「暴れん坊将軍」や「遠山の金さん」がやっていないことに落胆するが、殺人事件が起こる中、「こうやってみんなで夜を過ごすのも文化祭前みたいでいいですね」と発言し、上田に「どういう暗い文化祭だよ」と突っ込まれる。そういう上田も出版した本「どんと来い!超常現象」を自慢し、小説家のアシスタントの若い女子に頼られるとデレデレしてサインをして本を渡すなど奈緒子に冷めた視線で見られている。エピソード3では人面タクシー事件の謎を追うことになるが、サイ・トレイリングという特殊な超能力を持つ深見(佐野史郎)に協力を仰ぐことになり、テレパシーを発揮するたびに変顔全開になる深見に2人とも仰天。「トリック2」では凸凹コンビに磨きがかかり、阿部と仲間がコメディアン、コメディエンヌとしても視聴者をたっぷり楽しませてくれる。

■エピソード2では生瀬勝久演じる矢部刑事が相棒に?

未来を100%的中させることができるという占い師、鈴木吉子(銀粉蝶)のトリックを暴くエピソードでは上田が行方不明になってしまうため、毎回、登場するものの今ひとつ役に立たない矢部刑事と奈緒子がコンビを組むことに。時間の穴を行き来できるという占い師に対抗して、時間の穴を見つけたふりをして信者たちからお金をもらおうと企み、「うひゃひゃひゃ」と笑う奈緒子が矢部にデコピンされたり、占い師にコップ対決を挑まれたり。途中から上田が出現するレアな話となっている。そして、長野で書道教室を営んでいる奈緒子の母、里見(野際陽子)も大活躍の最終話は、妖術使いが現われるという村の白木の森を舞台に謎を解き明かすストーリー。ギャグとして台詞に出てくる椎名桔平が本当に登場したり、奈緒子が涙を流し、危うく、上田とラブロマンスに発展しそうな場面も。視聴者をキュンとさせたエンディングまで見逃せない。

文=山本弘子

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放送情報

トリック(2002)
放送日時:2022年10月4日(火)22:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル2
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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