作:池井戸潤『ルーズヴェルト・ゲーム』 ©TBS
これまで数々の名作を世に送り出してきた小説家・池井戸潤。その作品の多くがドラマ化・映画化され、次々と大ヒットを記録している。なかでも、「半沢直樹」シリーズ、「下町ロケット」シリーズ、「陸王」、「ノーサイド・ゲーム」を放送したTBS日曜劇場枠とは親和性が高く、その熱き人間ドラマは日本中の人々の記憶に深く刻まれていることだろう。
そんな「池井戸潤×日曜劇場」で、倒産寸前の会社と廃部寸前の野球部が起こす奇跡の逆転劇を描いたドラマが「ルーズヴェルト・ゲーム」だ。
主演を務めるのは唐沢寿明。彼が演じるのは、中堅精密器メーカー「青島製作所」に中途入社ながらもその手腕を評価され、社長に抜てきされた細川充である。生え抜きの社員たちを差し置いてトップに就任した細川への風当たりは強く、社内外に潜む敵によって、彼は何度も窮地に追い込まれる。だが、細川は諦めない。執念で敵の罠を見破り、その弱点をあぶり出すことで勝利をもぎ取っていく。タイトルが示すように、点を取り合う白熱の展開が続く「ルーズヴェルト・ゲーム」を制していくのだ。
作:池井戸潤『ルーズヴェルト・ゲーム』 ©TBS
特に、大手企業「ジャパニクス」社長・諸田清文(香川照之)、そしてライバル会社「イツワ電器」社長の坂東昌彦(立川談春)と繰り広げる三社の攻防は必見で、ふたりの強烈すぎるキャラクターと、それを怪演する香川と談春の圧倒的な迫力。そこへ正面からぶつかる唐沢の安定感抜群の芝居は、この対立構図を引き締める。
そんな唐沢演じる細川が生み出す大逆転劇は「これぞ日曜劇場」というカタルシスを体感したい人にとって絶対に外せない一作なのだ。


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