作:池井戸潤『ルーズヴェルト・ゲーム』 ©TBS
本作には、同業他社との覇権争いに加えて、もうひとつの大きな軸がある。それは社会人野球ドラマとしての側面だ。廃部寸前の青島製作所野球部は、総務部の野球経験者・沖原和也(工藤阿須加)との出会いをきっかけに息を吹き返していく。こちらのパートはとにかく胸が躍る展開の連続。沖原が入部するまでの葛藤や、イツワ電器・野球部ピッチャーの如月一磨(鈴木伸之)らライバルとの試合など、見どころが非常に多い。
また、工藤をはじめ、和田正人、馬場徹らが演じる野球部員に加え、マネージャー役の高橋和也、監督役の手塚とおるなど、彼らの熱演を見ていると、あらためて「この布陣だからこそ、あの胸を打つドラマが生まれたのだ」と確信させられる。画面越しにもむき出しの情熱が伝わり、役を超えたリアリティを感じるのだ。
「企業間の泥臭い攻防戦」と、「スポーツならではの純粋な熱さ」を同時に味わえる物語と、俳優陣の卓越した演技は、きっと「忘れられないドラマ」として、あなたの胸に残り続けていくだろう。
熱きプライドで戦う逆転の物語をお見逃しなく。
文=浜瀬将樹


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