山田裕貴横浜流星中尾暢樹らを輩出した若手俳優の登竜門!スーパー戦隊シリーズの魅力を初期作で振り返る

(C)東映

それぞれが悪と戦う熱い思いを持っているが、時にぶつかり合うときもある。例えば桃井がテニス世界一を目指すためにデンジマンから抜けようとした時は、緑川が感情を露わにして桃井を説得しようとする。衝突することで個性や生き様がより際立つと同時に、それを乗り越えることでメンバー同士の結束もより強まっていく。

熱い、といえば戦闘シーンもかなり熱が入っている。CGがまだなかった当時にあって、フィルムを重ねたり、逆回転やストロボアクションなどの技術を駆使して迫力のある映像を生み出している。逆回転したかと思えば突然アップになったり、矢継ぎ早に、かつテンポよく場面が切り替わるので、手に汗握る戦闘シーンに仕上がっているのだ。

登場するメカも凝っていて、巨大戦艦デンジタイガーが地を這うように飛行するシーンは圧巻の一言。デンジミサイルで敵の戦闘機と戦う空中戦も見どころだ。バトルのクライマックスでは戦闘機デンジファイターから変形した巨大ロボット・ダイデンジンに乗り込み、巨大化したベーダー怪物と戦う。最後に必殺技「電子満月斬り」で怪物を真っ二つにし、戦いは終結する。

実は「電子戦隊デンジマン」は、「〇〇戦隊」といった呼称や変形する巨大ロボットの登場など、スーパー戦隊シリーズにおけるさまざまなフォーマットを確立させた作品とされる。加えて映像から伝わる登場人物や制作スタッフの熱、それによって生み出される熱いシーンと迫力の映像。この作品にスーパー戦隊シリーズの人気の秘密と魅力が全て詰まっているといっても過言ではないだろう。

中尾暢樹が出演する「動物戦隊ジュウオウジャー」
中尾暢樹が出演する「動物戦隊ジュウオウジャー」

(C)東映

東映チャンネルではシリーズ第40作目、中尾暢樹がジュウオウイーグルとして主演する「動物戦隊ジュウオウジャー」も放送中。この作品でテレビドラマデビューを飾った中尾も、デンジマンに負けない熱い演技を見せてくれる。

長きに渡り子供から大人まで熱狂させてきたスーパー戦隊シリーズの魅力、色褪せないその魅力を、この秋じっくり味わってみてはいかがだろうか。

文=堀慎二郎

この記事の全ての画像を見る

放送情報

電子戦隊デンジマン
放送日時:2022年10月2日(日)18:00~

動物戦隊ジュウオウジャー
放送日時:2022年10月5日(水)6:00~

チャンネル:東映チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物