映画『ブラックナイトパレード』出演の若月佑美がクリスマスの思い出を告白

――"クリスマスのブラックな思い出"として、クリスマスのちょっと残念なエピソードを教えてください。

「実は私、サンタクロースを意識したことがないんです。というのも、親がプレゼントは何が欲しいかを聞いてきて直接プレゼントを渡してくれるという形式だったので、"クリスマスは親がプレゼントをくれるイベント"という認識だったんです。だから、"サンタクロースにまつわる思い出がない"ということでしょうか。でも、プレゼントを親子で一緒に買いに行けるし、私自身それを残念には思っていなかったんですけど (笑)」

――公開は12月ですが、ご自身にとって2022年はどんな年でしたか?

「今年は原点に戻る年だったなって思いますね。絵を描くにしても『こう描いた方が誰かが喜ぶかな』という感じで"自分が描きたい絵"というよりも"誰かのために描く絵"というのがすごく多くなっていて、自分の全てを出せない時が多かったんです。そんな中で、今年の二科展では『誰かに良い印象を与えられなくても自分が良ければいい、っていうのを一回描いてみよう』と思って描いてみたら賞をいただけたので、自分の気持ち的にもいろんなことが吹っ切れました。『小さい頃は誰のためでもなく自分が描きたいものを描いていたな』ということを思い出せたので。

また、6月に久しぶりに舞台をやらせていただいたのですが、シェイクスピア作品を漫画化したものの舞台版で、なかなかハードルが高い中で稽古の時間が全然足りなかったんです。それでも完成させないといけなかったので、普段は演出家さんや監督の求めるお芝居をするように心掛けていて自分の意見を言ったりはしてこなかったのですが、今回はそれだと間に合わないと思ったので、演出家さんにどんなふうに演じたいかを全部お話させていただいて、演出家さんからも意見をもらって、というのを毎日繰り返したんです。そうしたら、役の向き合い方としてしっくりくるところがあって。『昔は自分が役に対してやりたいことをやってたな』ということを思い出すことができて、お芝居の面でも原点回帰ができました」

――2023年はどんな年にしたいですか?

「作品ができるまでに関わってくださっている方のすごさをものすごく感じるようになったので、監督とか企画制作してくださる方と一緒に一から作品づくりに携わって、何か形にすることができたらいいなと思います」

――最後に映画をご覧になる方々、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

「福田雄一監督は"何も考えずに笑える"っていうところの素晴らしさを作られる方で、ストーリーの面白さに加えて、福田さんが作る世界観がとてもハッピーなものなので、クリスマスにこの作品を観ることによって絶対いい思い出になると思いますし、クリスマスが終わってもぜひ劇場に行って、いっぱい笑って楽しく今年を終えていただけたらと思います!」

文=原田健 撮影=中川容邦
ヘアメイク=沼田真実(ilumini.) スタイリング=蔵之下由衣

衣装
・シャツ、ニット(アームウォーマー付き)、パンツ/AOIWANAKA
・シューズ/charles&keith

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作品情報

『ブラックナイトパレード』
2022年12月23日(金)全国東宝系にて公開

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