箱根駅伝の名ランナー・渡辺康幸が名場面をセレクト&100回大会を占う

2024年1月2日(火)~3日(水)に行われる箱根駅伝は第100回のメモリアル大会となっている。節目の年を迎えて出場校も3校増えて、予選会は全国の門戸が開放された。日テレジータスでは、大会前の2023年12月に箱根駅伝の名勝負を厳選してオンエアする。

そこで、かつて早稲田大学のエースとして箱根駅伝で快走、母校の監督も務め、低迷期にあった早稲田を復活させて三冠に導いた渡辺康幸(現住友電工陸上競技部監督)さんにインタビュー。箱根駅伝の思い出を振り返っていただくと共に、第100回大会の展望を伺った。

1年生で箱根駅伝の優勝メンバーとなり、数々の長距離レースで好成績を収めた渡辺康幸
1年生で箱根駅伝の優勝メンバーとなり、数々の長距離レースで好成績を収めた渡辺康幸

■衝撃的だった留学生ランナー・オツオリ

歴史を誇る箱根駅伝は、これまで数多くの感動的なシーンを生んできたが、渡辺さんが特に印象に残っている場面を聞いてみた。

「やはり初の留学生ランナー・オツオリ(山梨学院大学)の登場はインパクトが大きかったですね。そして彼を順天堂大学の本川一美が抜き去った場面も忘れられません(1992年・第68回)。まさか日本人選手に抜かれるとは思わなかったので、本川選手の激走はより衝撃的でした」

ただし、同年の山梨学院大は3区を走ったイセナ(当時は2人の留学生が出場できた)が区間賞を奪い、初優勝を遂げている。その後は渡辺さんの母校・早稲田と山梨学院が激しいライバル関係にあった。

「自分の現役時代は私と山梨学院の留学生・マヤカ選手が花の2区で競い合っていました。特に3年の時は2人とも区間記録を更新、私が区間賞でマヤカに勝ったものの復路で抜かれて総合優勝は逃しました(1995年・第71回)。あとは監督として3冠に輝いた第87回(2010年)の大会が個人的には最もうれしく、忘れられません。往路は東洋大学に抜かれましたが、6区で首位に立ち、そのまま逃げ切りました」

同年の早稲田はスーパールーキーの大迫傑が1区を走り区間賞。往路優勝こそ柏原竜二、設楽兄弟を擁する東洋大に譲ったものの、復路の5人が見事な走りを見せて総合優勝を果たしている。

■「打倒駒澤」を狙う中央、國學院大學の走りに注目

99回大会優勝の駒澤大学は今大会も優勝候補筆頭
99回大会優勝の駒澤大学は今大会も優勝候補筆頭

(C)NTV

続いて、100回大会の行方を渡辺さんに展望してもらった。

「実力拮抗でハイレベルな争いになると予想します。やはり前回優勝の駒澤大学が優勝候補の筆頭。対抗馬としては前回2位の中央大学、同4位の國學院大學あたりでしょうか。前回5区で区間賞の山本唯翔(4年)を擁する城西大学も留学生のキムタイ(2年)を加え、面白い存在です。あとは戦力が充実の創価大学、さらに青山学院大学と早稲田を注目校として挙げたい。予選会首位の大東文化大学は、留学生・ワンジル(3年)が不調にもかかわらず首位通過。2位に入った明治大学も直前の監督交代という不安を一掃する結果を見せたのはさすがでした。

個人で注目している選手は、まずは駒澤の鈴木芽吹(4年)、篠原倖太朗(3年)、佐藤圭汰(2年)の3本柱です。中央大学ではやはり前回2区区間賞の吉居大和(4年)ですね。彼と中野翔太(4年)、吉居の弟・駿恭(2年)を加えた3選手は、駒澤3本柱に対抗できます。往路で主導権を握るようなら面白い。國學院は、平林清澄と山本歩夢(共に3年)の両エースがカギでしょう。青山学院は、佐藤一世(4年)、鶴川正也(3年)の2人、早稲田は石塚陽士、伊藤大志(共に3年)、山口智規(2年)のトリオの走りに期待します。実力伯仲の今回は、記念の年にふさわしい大激戦になりそうですね」

取材・文=渡辺敏樹

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放送情報【スカパー!】

箱根駅伝往路・復路 ダイジェスト・完全版一挙放送
放送日時:2023年12月16日(土)19:00~
放送チャンネル:日テレジータス

箱根駅伝100回目のSTORY
放送日時:2023年12月17日(日)19:00~
放送チャンネル:日テレジータス

第100回箱根駅伝 トークバトル
放送日時:2023年12月23日(土)19:00~
放送チャンネル:日テレジータス

徹底取材!第100回箱根駅伝 春夏秋冬
放送日時:2023年12月28日(木)20:00~
放送チャンネル:日テレジータス

※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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