サッカーのベルギーリーグは、日本ではなじみが少ないかもしれないが、イタリアのセリエA、スペインのリーガ・エスパニョーラ、ドイツのブンデスリーガなどよりも古い、1895年創立という長い歴史を誇る。16チームが優勝を争うが、特徴的なのはそのシステムだ。まずレギュラーシーズン全30節を行い、上位6チームが優勝を争うプレーオフ1へ進出。レギュラーシーズンの勝点を半分にしてスタートし、ホーム&アウェーの総当たり戦を行い、勝点トップのチームが優勝となる。他国より長い戦いで、6位以内に入れば逆転のチャンスがある、最後まで目の離せないリーグだ。ビッグクラブへの移籍を目指す若い選手たちが自らをアピールするため活発にプレーし、その激しさは迫力満点。今季の2018-2019年シーズンは、7月27日(金)に開幕する。
そのベルギーリーグの強豪クラブに所属している日本人選手が久保裕也と森岡亮太。くしくも両雄は、今年3月までは日本代表に名を連ねていたが、ワールドカップロシア大会のメンバーからは惜しくも落選。今シーズンは心機一転、新たなスタートを切る。
久保裕也は、高校在学中からJリーグの京都サンガF.C.に所属し、2011年にJ2リーグデビュー戦でいきなりゴールを決め、同年の天皇杯では準決勝、決勝と連続ゴールをあげてチームの準優勝に貢献するなど、華々しくプロのスタートを切った。2013年にはスイスのBSCヤングボーイズに移籍。スイスデビュー3戦目には2ゴールを決め、翌年にはUEFAヨーロッパリーグでも得点を決めるなど活躍した。そして2017年にはクラブ史上最高額の移籍金でベルギーのKAAヘントへ加入。デビュー戦でフリーキックのゴールを決め、リーグ戦途中の加入ながら7試合出場で5得点をマーク。昨シーズンもリーグ戦30試合出場で7得点と活躍し、チームに欠かせないFWとしての地位を確立している。ドリブルのスピード、トラップ技術、シュートの精度の高さには定評がある久保。今シーズンはベルギーでさらなる飛躍を遂げるはずだ。
森岡亮太は、これまでコンスタントに結果を残してきた。2010年にヴィッセル神戸でプロデビューを果たすと、2013年には背番号10を背負い、司令塔としてチームを牽引し、2014年には日本代表デビューも果たしている。そして2015年にポーランドのシロンスク・ヴロツワフに移籍。ゴールとアシストを積み重ね、2017年にベルギーのワースラント=ベフェレンへ移籍した。8ヶ月足らずの短い在籍期間だったが、リーグ戦で7ゴール、11アシストを記録し、今年1月にベルギーリーグ屈指の強豪アンデルレヒトへ加入。すぐにチームに溶け込み、主力として活躍している。繊細なボールタッチからの華麗なパスで攻撃を組み立て、鋭いドリブルからのシュートで自らもゴールを狙う森岡には、今季アンデルレヒト優勝奪還の期待がかかっている。
W杯ロシア大会の日本代表落選から、精神的にもひと回りたくましくなり、新シーズンを迎える久保裕也と森岡亮太。2人の他にもこれからの日本代表を狙う逸材、冨安健洋、豊川雄太が所属するベルギーリーグの激闘から目が離せない!
文=エンターバンク
放送情報
18/19 ベルギーリーグ
放送日時:2018年7月27日(金)
チャンネル:スカパー!サッカーセット
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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