八村塁が絶体絶命のピンチから日本バスケを救い東京五輪に突き進む!

東京五輪の出場権へとつながる「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」のアジア予選。昨年11月からホーム&アウェーで開催された1次予選で、序盤4連敗を喫してしまい、絶体絶命のピンチを迎えた男子日本代表「AKATSUKI FIVE」。その窮地を救ったのが、現在アメリカの強豪であるゴンザガ大学に所属している弱冠20歳の八村塁であった。

2次予選に進むためには絶対に2連勝しなくてはいけない状況で迎えたホームでのオーストラリアとの大一番。オーストラリアはリオデジャネイロ五輪で4位に輝いた強豪チームだ。そこで、この試合から日本代表チームに加入した八村は24得点と大暴れし、更には相手のインサイドプレーヤーに対して自由にプレーをさせず、チームを攻守で鼓舞し続けた。その結果79−78というスコアで絶対有利のオーストラリアから大金星を奪い、その勢いのままチャイニーズ・タイペイ戦でもチームは40点差を付けて大勝。見事にギリギリのところで2次予選進出の切符を掴んだのである。

彼が加入した事により、日本代表のプレーが2つのポイントで変革を遂げた。1つ目のポイントは、今まで以上に攻守の切り替えが早くなった事。これは彼自身がリバウンドを獲って自らのドライブで相手ディフェンスを切り裂き、シュートまで持ち込む。シュートまで持ち込めなくてもフリーの味方にパスができる。彼が先頭を切ってオフェンスを展開する事により、チーム全体のオフェンスの選択肢が増え、相手ディフェンスを混乱に陥れる事が出来るようになった。2つ目は、インサイドでのディフェンスで相手を抑えられるようになった事。2mを超える身長とアメリカで培ったフィジカルで、相手のインサイドプレーヤーに対してゴール下で簡単にポジションを作らせず、オフェンスの起点を潰し、日本らしい激しいディフェンスの起点にもなっているのだ。

(C)FIBA

そんな、日本バスケの救世主となった八村は、アフリカのベナン人の父と日本人の母を持ち富山県で生まれた。小学生の頃は陸上と野球をやっていたが、中学時代にバスケ部に転向。すぐに頭角を現し、高校時代の2014年には、ドバイで行われたFIBA U-17世界選手権で得点王に輝いている。現在はアメリカのゴンザガ大学に留学しており、身体能力と得点能力が非常に高いオールラウンダーなフォワード選手だ。アメリカのメディアの間では将来のNBAドラフトで上位指名されるであろうというニュースも出ており、スーパースターへの階段を一つ一つ上がっている途中なのだ。

現在9月からスタートする2次予選には、ゴンザガ大学との調整が必要だが出場できるよう日本バスケットボール協会が交渉中で、本人は出場へ意欲を示している。現状、2次予選の順位は5位と、ワールドカップ出場の3位以内まではいまだ厳しい状況は変わっていないが、八村塁という救世主が再びコートで躍動した時、日本の希望は確信へと変わるに違いない。

(C)FIBA

1998年富山県生まれ。身長203cm、体重102kg。ポジションはフォワード。中学時代は全国大会で準優勝を経験し、その後は宮城県の明成高等学校に進学。高校3年時にはインターハイ優勝、そしてウインターカップ3連覇とチームの大黒柱として活躍。現在はアメリカの大学バスケ界の強豪であるゴンザガ大学で、夢のNBA入りを目指して奮闘中。

文=鳴神富一

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放送情報

FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア二次予選「日本vsカザフスタン」

放送日時:2018年9月13日(木)21:20~

チャンネル:フジテレビNEXT ライブ・プレミアム

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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