リーガ・エスパニョーラのレアル・マドリードから、今季セリエAのユベントスに移籍したC・ロナウド。移籍後3試合はノーゴールでファンをやきもきさせたが、現地時間9月16日に行われたサッスオーロ戦でついに2ゴールを決めた。ポルトガル代表の試合を辞退してまでリーグ戦に備えていたというから、本人の喜びもひとしおだろう。
この試合でロナウドは、リーグ戦通算得点400ゴールを記録。ヨーゼフ・ビカン(518ゴール)、フレンツ・プスカシュ(514ゴール)など往年の名選手に混じって、欧州で5人目のリーグ戦400ゴール達成という快挙を成し遂げた。
C・ロナウドというストライカーを記録で語るなら、まだまだ挙げるべき数字がある。欧州で行われるCL(チャンピオンズリーグ)では通算153試合に出場し、歴代最多の120ゴールを達成。6年連続、最多7回目の得点王に輝き、チームはCL3連覇、最多5回の優勝となった。
昨季まで在籍していたレアル・マドリードでの公式戦では、昨シーズン44試合で44得点、クラブでの通算得点は438試合で451ゴールと、1試合1ゴール以上の超人的な数字を残している。
また今年行われたロシアワールドカップではポルトガル代表として出場、グループリーグ第2戦のモロッコ戦で代表通算ゴール数を85とし、代表ゴール数で世界歴代2位に浮上している。
数字を見れば、ロナウドが"世界最高のストライカー"と称されるのも納得だ。そして多くの有名選手がそうであるように、彼は記録だけでなく、記憶に残る数々の名シーンも生み出している。
その最たるシーンが、今年8月にUEFAが発表した年間ベストゴールだ。UEFAが主催する大会の中から、過去12カ月の試合の名ゴールシーンを選出する。2017-18シーズンのベストゴールは、圧倒的な得票で、CL準々決勝のユヴェントス戦でロナウドが見せたオーバーヘッドキックによるゴールが選ばれた。
ボールを奪おうとジャンプしている相手の頭よりも高く足を上げ、先に捕らえてゴールに突き刺す。その身体的能力、神がかり的な技術とセンスに、世界中のサッカーファンが驚嘆し、称賛したのも当然といえるほど美しいシーンだった。
セリエAでは、現在ユベントスが無敗の1位(9月18日現在)。そして欧州では9月18日からCLも開幕した。世界最高のストライカーC・ロナウドがどこまでチームをけん引するのか、どれだけ美しいゴールを量産するのか、またストライカーとしての数字をどれだけ伸ばすのか、今季も注目だ。
Profile
1985年生ポルトガル・フィンシャル生まれ。父親がサッカークラブの運営に関わっていたことから、6歳の時からサッカーを始める。マンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリードを経て、今季セリエAのユベントスに移籍した。
文=堀慎二郎
放送情報
18/19 イタリア セリエA 第8節「ウディネーゼ×ユベントス」
放送日時:2018年10月7日(日)0:50~
チャンネル:スカパー!サッカーセット
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