ラグビーワールドカップ2019日本開催!ジェイミー・ジョセフHCが日本代表の今とこれからを語る

夏の休養も含めて、トップリーグで戦っている選手をどう見ていますか?

「6月の日本代表戦が終わった後、選手たちにしっかりと休息を与えたことによって、今年のトップリーグではキープレーヤーの田村、姫野、流などが非常にいいパフォーマンスをしていて、右肩上がりだと思います。トップリーグ全体としては、外国人を多く起用できるようになり、競技の質があがっています」

来年はトップリーグがないので、1年間選手を指導することができます。初の試みですが楽しみですか?

「負担が多かった選手たちにはしっかりと休養を与え、そのあとコンディションを整えて、フィットネスを上げていく。これがまず基本、第一だと考えています。その後、高いレベルのラグビーをスーパーラグビーで行い、その段階を経て再び休養を与えたあとに、パシフィック・ネーションズカップが控えている。二段階目の基礎ということです。そして、もう一段階踏んでRWC2019に臨むことになります。コーチも常にコーチングをし続けるだけでなく、やはりいろんなチームを観察したり、見学したり、パーソナルディベロップメントとして研修に行ったり、学ぶ場を設けてお互い成長していかないといけません。選手たちもずっと休みを取っていなかったので、慢性的な怪我や疲労が治らず、ベストにならなかったので、今までできなかった試みができると思います」

来年日本で行われるRWC2019は、ラグビー伝統国以外では初めての開催となります。日本、世界のラグビー界にどういう影響を与えてほしいですか?日本代表にどんな姿を見せてほしいですか?

「RWCが行われることにより、ラグビーを知らない人にも知ってもらえるいい機会になると思います。またラグビーが好きではなくても、スポーツファンでもそうでなくても、国民が一致団結する機会になります。日本全国の国民が応援するので、日本のラグビーの発展につながるでしょう。私が子供の頃、ニュージーランドでサッカーW杯を見ました。その年にみんながサッカーをやり始めました。クリケットのW杯があったら皆がクリケットをやるようになった。日本でも同じような現象が起こると思っていて、それにより2020年の東京五輪でスポーツがさらに発展するでしょう」

「我々は、見ていて簡単で理解しやすい展開やパフォーマンスを示したいですし、選手たちが賢くベストな状態でプレーを遂行していくところを見せたいと思っています。それをやる手応えと自信を今、選手たちも感じていますし、2年かかりましたが戦い方や、コーチ陣のやり方や付き合い方も理解して、やりやすくなってきています。ですので、来年は磨き上げてハードワークをやって、自信をつけて、信念を持ってやっていきたいと思っています」

Profile
1969年ニュージーランド生まれ。ニュージーランド代表として、また1999年には日本代表としてラグビーW杯に出場した経験を持つ。スーパーラグビーでハイランダーズ(ニュージーランド)を初優勝に導くなど、指導者としても活躍。

文=堀慎二郎 取材=斉藤健仁 Photo by Yuuri Tanimoto

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放送情報

ラグビー 日本代表テストマッチ2018 日本 vs. ニュージーランド
放送日時:2018年11月3日(土) 14:00~
チャンネル:J SPORTS 1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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