2019年2月1日、サッカー日本代表はAFCアジアカップ2019の決勝でカタール代表と対戦し、1-3と敗北。2大会ぶりの覇権奪還はならなかった。
試合終了直後より、スカパー!で無料生放送・LIVE配信された「スカサカ!ライブ.net ~アジアカップ2019徹底検証~」では、元日本代表DF岩政大樹、サッカーライターの清水英斗の両氏が試合を分析。森保一監督がどのような意図で大会に臨んだかに議論が及んだ。
冒頭に「真摯に受け止めれば、未来に対して非常に良い教材となった試合」と印象を語った岩政氏は、システムの違いが日本にかみ合わなかったと分析。カタールは「日本がスカウティングどおりだったがゆえに、選手たちがどんどん自信を持ってやり始めた」と解説した。
日本は前半35分あたりに大迫勇也と南野拓実を縦関係に修正したが、岩政氏は「うまくかみ合っていないのを分かりつつ野放しにしてしまった」と指摘。今大会の日本は比較的変えずに勝ってきたが、「世界相手ではもっと早く処置をしないと、決定力があればやられてしまう」と苦言を呈す。
清水氏は今大会の傾向として、森保監督が「対応力・修正力を見るために待っている」と分析。その後の修正がすべて的確だったことから、「アイディアはあるけど出し惜しみというか、選手の中から出るのをかなり待っていると感じた」と述べた。
だが、岩政氏は森保監督ではなく選手発信の修正だったと推測。「いろいろな人が『種をまいている』と言うんですが、現状でいくとあまりそうではない」と語った。
日本が採用したシステムの良さを出すにしても「詰め切れていない」とした岩政氏は、「ちゃんとつくらなきゃいけないと感じられた面では、この先につながっていくのかな」とコメント。そのうえで、「アジアカップに挑むにあたって、もう1個くらいは(プランを)用意しておくべきだった」と不満をうかがわせた。
清水氏は「どれだけのプライオリティー置いてこの大会に臨んだのか、何を目指したのかということは、ちゃんと説明しないと納得できない」と、森保監督に説明責任があると主張。岩政氏も「最終形のつもりで勝ちにいったのであれば、かなり不用意だった」と賛同する。
岩政氏は「先につなげるためにこうしたのだとプラスにとらえれば、確かに先もあるし、まず選手たちが考えなさいというのはよく分かる」とコメント。そのうえで、例えば原口元気のポジションが下がって5バック気味になったことなども「かなり自然発生的に見えた」と指摘し、「そういうところが最後に出てしまって、それで確実に得点までいかれては、もうお手上げって状態」と述べた。
なお、岩政氏がMCを務めるサッカー情報番組「スカサカ!ライブ」では、2/8(金)午後9:00から生放送される#90にて、アジアカップにおける日本代表の戦いを振り返って特集する。番組ホームページはこちら>>
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