大谷翔平、米大リーグへの挑戦。成長を続けるための"名言"集

北海道日本ハムから米大リーグ、エンジェルスへの移籍が決まった大谷翔平選手。二刀流でメジャーに挑む23歳の若武者に日本全国、いや全世界の野球ファンの注目が集まっている。

投げては日本最速の165kmを記録し、打っては年間20本以上のホームランをスタンドに叩き込む。大谷翔平は米大リーグが誇る二刀流、"野球の神様"と讃えられるベーブ・ルースの記録にどこまで迫れるのか? もしくはいとも簡単に超えてしまうのか? 野球ファンの期待は高まるばかりだ。

では、大谷はどうやって自分を高めてきたのだろうか? 誰もが不可能だと思う二刀流に挑戦し、どうやって限界を突破してきたのだろうか? 彼がこれまで残してきた言葉をもとに、そのスピリットを探ってみたい。

夢をかなえるための言葉

「"誰もやったことがないことをやりたい"
という気持ちがすごくあります」

これが大谷翔平の基本姿勢だ。それは反骨心と呼んでもいい。プロ入り直前、プロ野球関係者たちからは二刀流は無理だと言われ続けてきたが、反骨心をバネにして成し遂げてしまった。強い逆風を、限界を突破する力に変えてしまうのだ。

「最初に"目標160km"と言った時は、"無理じゃないか"と言う人たちもいました。 そう言われると、絶対やってやるという気持ちになる」

大きな目標を掲げるということも重要だ。固定概念にとらわれず、自分の限界を突破し続けてきたからこそ、今の大谷翔平がある。大谷は高校生の頃から、160 kmを目標に掲げてきた。少しずつ目標を微調整しながら、正しい努力を重ね続けて、ついには目標を実現してしまったのだ。

「ハードルが高すぎると目標が見えなくなっちゃうし、
自分に届きそうで届いていない数字を目標にするのがベストなので」

闇雲に高い目標を掲げるのではなく、届きそうで届かない目標を掲げて、自分を奮い立たせる。着実に課題をクリアすることで、いつの間にか高い目標に到達しているのだ。

不調を乗り越えるための言葉

「メンタルを切り替えるためのきっかけを
常に求めている部分はあるかもしれません」

大谷だって不調のときはある。相手の打線に打ち込まれ、早い回で降板した試合も一回や二回ではない。大谷は自分自身をマイナス思考だと分析している。「良かった試合より、失敗してしまった試合の方が心に残るんです」。その気持ちは非常によくわかる。成功体験より、失敗をひきずってしまう人は少ないないだろう。

そんなときの大谷のメンタルの切り替え方は、意外なことに、ひたすら部屋にこもって本やマンガを読むことなのだという。お風呂に入りながら読むこともあるのだとか。貪欲に知識を吸収したいという欲が、メンタルを切り替えてくれるのかもしれない。

「周りが思うよりも醒めている自分がそこにいるんです」

スター選手としてもてはやされることも多い大谷だが、誰よりも冷静に自分のことを見ているようだ。それは"俯瞰する力"と言ってもいい。打ち込まれて降板したときも、熱くなりすぎず、自分を冷静に見つめていた。課題を見つけ、それをクリアしなければ成長はありえない。

「悔しい経験がないと嬉しい経験もないということを
あの時、知ることができました」

小学生の頃、大事な試合で負け続けた大谷は、悔しさをバネにして中学生のときの大会で全国に名前が知られるほどの活躍をすることができた。"悔しい経験"はいつか"嬉しい経験"につながることを知っている人は、強い。

自分を成長させる言葉

「思い通りに投げられなかったボールで抑えたことに満足したら
成長するチャンスを失うことになります」

野球は相手と戦うスポーツだ。投手なら打者を抑え、打者なら投手から打てば勝ち。しかし、大谷は相手に勝つことだけでは満足しない。同時に自分との戦いにも勝つつもりでいるのだ。そして、それが成長につながることもよく知っている。

「成長するチャンスを失うのは、もったいないじゃないですか」

貪欲さを失わないまま、大谷はさらに自分を成長させてくれる舞台である米大リーグに飛び込むことになる。大谷は高校時代、こんなことを言っていた。

「世界の歴史に残るような記録を作りたい」

大谷は、きっとこの目標も叶えてしまうのだろう。

参考:『不可能を可能にする 大谷翔平120の思考』(ぴあ)
   スポルティーバ 大谷翔平、新春の誓い「15勝、20本塁打は達成したい」

Writer:大山くまお

※この記事はヨムミル!ONLINEの転載になります。

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放送情報

大谷翔平スペシャル~4番・ピッチャー大谷翔平 二刀流が残したもの~

放送日時:2018年2月11日(日)16:00~

チャンネル:GAORA SPORTS

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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