今季からスカパー!で放送されているポルトガルリーグ。6月のコパ・アメリカで日本代表に選出された前田大然(マリティモ)、日本代表GK権田修一の所属するポルティモネンセに鹿島アントラーズから移籍した安西幸輝など、多数の日本人選手がポルトガルでプレーしているが、最注目は今季から名門ポルトに加入した中島翔哉だ。
■中学時代は4度もブラジルへサッカー留学
幼少時に両親が離婚し、母子家庭の一人っ子として育った中島翔哉は、常にサッカーボールで遊んでいる子供だった。1歳年下の従弟・小池龍太(現・ロケレン)に、飼っていた犬も加えて、ドリブルの練習をよくしていたという。小学生なると地元の東京・八王子のサッカークラブなどに入り、小学5年時には何百倍もの競争率を突破し、東京ヴェルディジュニアに入団した。ボールを奪われたり、試合に負けそうになると、泣きながら食らいついてくる、気持ちをむき出しにしてプレーする少年だったという。中学時代はロナウジーニョ(元ブラジル代表)に憧れ、ブラジルへ4度もサッカー留学。サッカー王国でテクニックを磨き、帰国後もポルトガル語の塾に通うなど、ブラジルのサッカーに引き込まれ、着実に実力をつけていった。
■Jリーグ史上最年少の18歳でハットトリック達成
2012年には東京ヴェルディのトップチームに出場するようになり、プロ契約を結んだ中島。同年10月のJ2リーグ栃木SC戦でハットトリックを達成し、18歳59日でのJリーグ史上最年少記録を樹立した。その後、FC東京へ完全移籍し、カターレ富山へのレンタル移籍も経験。また、各世代の日本代表にも名を連ね、2016年のAFC U-23選手権では大会MVPに輝き、チームの優勝に貢献した。リオデジャネイロ五輪ではグループリーグで敗退するも、コロンビア戦で鮮やかなミドルシュートを決めるなど、キラリと光るプレーを見せている。そして2017年にはポルトガルのポルティモネンセに移籍。レギュラーの座を獲得し、2017-2018年シーズンはリーグ戦29試合に出場し、10得点、12アシストという見事な成績をあげた。だが、昨年のワールドカップロシア大会では日本代表からまさかの落選。そして今年2月にカタールのアル・ドゥハイルSCへ、日本選手過去最高額といわれる推定移籍金43億7500万円で移籍。わずか約5カ月の在籍だったが、今季からポルトへの移籍が決まり、再びポルトガルリーグでプレーすることになった。
■今季はポルトガルリーグで世界を魅了する!
今年6月のコパ・アメリカではエクアドル戦でゴールを決めるなど、日本代表"森保ジャパン"の中心選手としてポルトに加入した中島。戦い慣れたポルトガルリーグで、切れ味抜群のドリブル突破、創造力あふれる多彩なパス、豪快なミドルシュートを見せてくれるはずだ。名門ポルトの背番号10を託された中島翔哉が"東洋の魔法使い"として、ポルトガル、そして世界を魅了する!
Profile
中島翔哉(なかじましょうや) 1994年東京都生まれ。東京ヴェルディ、FC東京などを経て、2017年にポルティモネンセに加入し、今季からポルトでプレー。日本代表では通算13試合に出場し、4ゴールをあげている。身長167cm、体重62㎏。
文=エンターバンク
放送・配信情報
19/20 ポルトガルリーグ 第2節 ポルト×セトゥバル
放送日時:2019年8月18日(日)5:25~
チャンネル:スカサカ!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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https://vod.skyperfectv.co.jp/feature/bundes_portugal
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