振付家・ダンサー・俳優の北尾亘がダンスに懸ける思いを語る「ダンスを通して人と出会う機会をもっともっとたくさん作り続けていきたい」

文化人・その他

――今後の活動の展望は?

「表現活動はずっと続けていきたいなと思っていて、『このカンパニーがそういう循環していく場所になればいいな』という願いをずっと変わらず持っています。公演の規模が変化したり、あるいは公演を上演する場所が変わったりなど、ダンスを通して僕以外の人たちと出会っていく場所というのを常に作り続けることを願って継続していこうと思っています。ダンスを通して人と出会う機会をもっともっとたくさん作り続けていきたいなというのが大きなビジョンかもしれないですね。出会った人々、波及した人々から、またいろんな人に伝播して波及されていって、気付いたらみんなが少し生きやすくなる世界になったらいいなあと願っています」

――実際に劇場に来てもらい一緒に体験して作品を作っていくという楽しみ方について教えてください。

「劇場という場所で顔を合わせて、この出会いと共にものづくりをしているということが膨らんでいくためのやり方にはどんなものがあるかなと常に考えていて、観せる側のアプローチと観る側が体験型になることを大事にしたいなと思っています。(観せる側、観る側の)双方でちゃんとやりとりが生まれ、コミュニケーションを取れているって、特に観ていただいている人に実感してもらえることが大事かなと思っているんです。つまり"お客さんと協働して劇場で作品が完成する"ということを大事にしているのですが、それにもっと付加価値をつけて実感を伴わせていきたいという思いがあり、その行く先はお客さんも踊っていただけるというのが大きな目標ですね。

それに向けてBaobabはダンスフェスティバルを主催していたりもします。そういう場では観終わった後にそのままお客さんが踊っていただけるようなコミュニケーションの場所、例えばダンスフロアを準備するとか、そういうふうな企画を立ち上げてきたことが何度もあります。そういうことが『もはや作品である』と断言できるような、ダンスライブを観に来たような感覚になってもらうようなことを目指していくのも面白いかなと思っています」

――最後にメッセージをお願い致します。

「ぜひ僕が主宰しますダンスカンパニー・Baobabの活動、個人の活動に目を向けていただけたら嬉しいです。魔訶不思議なダンスのジャンルですけれども、意外とどんな人とも寄り添える懐の深いダンスジャンルだと感じていますので、皆さんと実際に出会える機会があったら嬉しいなと思います」

文=原田健

<プロフィール>
1987年兵庫県生まれ。
幼少より舞台芸術に携わる。 2009年ダンスカンパニー[Baobab]を旗揚げ、全作品の振付・構成・演出を担う。単独公演のほか国内外のフェスティバルに参加。
振付家として [木ノ下歌舞伎・ロロ・範宙遊泳]など舞台作品のほか、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』など映像作品へも多数振付。 ダンサー・俳優として[近藤良平、多田淳之介、杉原邦生、山本卓卓]などの作品に出演。 WS講師やアウトリーチ活動を日本全国で展開。
尚美学園大学、桜美林大学、多摩美術大学非常勤講師。
俳優4人の演劇ユニット「さんぴん」メンバーとしても活動。
横浜ダンスコレクション2018 コンペティションⅠ「ベストダンサー賞」ほか、多数受賞。
北尾亘Twitter:https://twitter.com/wataru_159
HP:https://www.gorch-brothers.jp/member/1012

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