――監督ご自身が特に注目してほしい役柄やキャストはいますか
「メインの4人は特にですが、皆さんに思い入れを持っていただけるキャラクターたちばかりだと思っています。僕は日本ではカイラ(アンナ・ベン)が受けるんじゃないかなとも思っているのでそこも注目ポイントです」
――インド映画といえば『RRR』がかなり話題でしたが、インド映画や邦画等、影響を受けた作品はありますか?
「S.S.ラージャマウリ監督は偉大なる映画作家で、僕ら若い世代のフィルムメーカーにすごくインスピレーションを与えてくださっている。ただ、『カルキ』に関しては直接影響はなかったと思います。ただ、S.S.ラージャマウリ監督自身から僕自身はすごくインスピレーションを受けています。映画はいろいろ異なるものにインスピレーションを受けていて、日本のものだと『NARUTO -ナルト-』なんです。あとは、スターウォーズ、"マハーバーラタ"。この3つが大きいです」
――この作品にはインド映画ならではのこだわりはあるのでしょうか?
「実はこの作品にはインド的な特徴はないんです。2898年が舞台ということで、インドに限らず、世界中の人たちがこの1ヶ所で住んでいるというイメージなんです。街の看板を見ても、ヒンドゥー語もあれば、日本語や韓国語があり、いろいろなところから人が来ているということわかるようになっている。国境や国がない世界でみんな一緒になって生きていることをイメージしていました。もちろん主人公がインド人で、インドの言葉が使われているのでインド映画と思っていただけると思いますが、特にインド的な特徴を持たせようと思ったことはないんです。
――最後に本作の見所を教えてください
「やはり、プラバースとアミターブ・バッチャンが直接対決するシーンです。映像でもそうですが、現場でもすごくわくわくしました。ご存知のように演じた2人は大スターであり、しかも違う世代のアクションスター、その2人が直接対決、ということでそれをぜひチェックしてほしいです」
文=HOMINIS編集部
映画情報
映画『カルキ 2898-AD』
2025年1月3日(金)公開
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