Youtuberからプロ棋士へ!"アゲアゲ将棋"折田翔吾アマの歩み

Youtuberからプロ棋士へ、先日そんなニュースが流れた。棋士編入試験五番勝負を突破し、4月1日付けで四段に昇段するのが折田翔吾アマである。

■Youtuberとして活躍しながらプロを目指す

折田はYoutuberと言ってもただの素人ではない。中学3年生でプロを目指す養成機関奨励会に6級で入会。順調に昇級、昇段を重ねて入会から6年半後にプロ目前の三段に昇段。あとは最後の関門三段リーグを突破すれば四段となり、プロ棋士になることができるのだが、折田はここで苦戦を強いられる。10期戦い一度も勝ち越すことなく、年齢制限(基本は26歳まで)により2016年に退会。

退会した三段は将棋とは関係のない一般の職に就く者、または将棋関係で働き続ける者などがいるが、折田はYoutubeで配信をしながら、ネットでの指導をする道を選ぶ。

奨励会退会から1年が経ち、アマチュアへの復帰規定を満たすとアマ大会へ出場。2017年の第34期アマチュア王将戦に出場し勝ち上がるが惜しくも準優勝。しかしこの結果により出場権を得た第27期銀河戦が折田の人生を変えることになる。

銀河戦の本戦ブロックに登場すると一気に7連勝の成績を収める。その対戦相手には三段退会後、アマチュアからの編入でプロ入りした瀬川晶司六段、今泉健司四段も含まれていた。8戦目で敗れたものの、決勝トーナメント進出は確定。決勝トーナメントでは直前まで名人戦を戦っていた佐藤天彦九段と対戦し、善戦するがここは佐藤が貫録を見せる。しかしこの銀河戦で7勝2敗の成績を収めたことにより、プロ公式戦で良い所取りで10勝5敗という編入規定が一気に近付いた。

前期決勝トーナメント進出の結果により、翌第28期銀河戦は予選に登場。2連勝で予選を通過して9勝目をあげ編入試験の規定まであと1勝とした。そして本戦ブロック初戦で村田智弘六段に見事勝利を収め、プロ編入試験への資格を手にした。この際、プロ編入試験の受験料(50万円)をクラウドファンディングで募り、大成功を収めたことは話題を集めた。

Youtuberとしても話題の折田翔吾アマ

(C)囲碁・将棋チャンネル

■編入試験に合格、プロ棋士の道へ

プロ公式戦で10勝5敗の成績を収めたとしても、まだプロ入りが決まるわけではない。直近の若手棋士5人と対戦し、3勝することがプロ入りの条件だ。

まずは2019年11月に行われた黒田尭之四段との第1局は、作戦勝ちから押し切って折田が快勝。

続いて12月の出口若武四段との第2局は、うまく指しまわした出口が快勝。これで1勝1敗。

2020年1月の第3局は山本博志四段と。ここも作戦勝ちから折田がリードし、山本の粘りを振り切って2勝目。悲願のプロ入りまであと1勝とした。

2月に行われた第4局が折田にとって運命の日となった。若手棋士が相手の試験ではあるが、相手の本田奎五段は史上初のプロ入り初参加でタイトル挑戦を決めた俊英。棋王戦五番勝負でも渡辺明棋王に1勝を返したばかりの強敵だ。この強敵相手に折田は真っ向から挑む。序盤から押し気味に進めていくが、本田もさすがの粘りで決め手を与えない。双方1分将棋の激戦となったが、折田がわずかに残して制勝。3勝目をあげて編入試験に合格した。

一度は断たれた夢を見事につかんだ折田。4月からはプロ棋士として新しい人生が始まる。フリークラスからのスタートなので、まずは好成績を収めて順位戦に参加することが目標となるだろう。

文=渡部壮大

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放送情報

銀河戦セレクション 棋士編入試験挑戦 折田翔吾アマの軌跡 第27期 銀河戦 本戦Aブロック 1回戦 神崎健二八段 vs 折田翔吾アマ
放送日時:2020年4月5日(日)4:00~
※毎週(日)4:00~
チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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