藤井聡太棋聖がタイトル初防衛を目指す!渡辺明名人との五番勝負の行方は

藤井聡太二冠
藤井聡太二冠

藤井聡太棋聖の初防衛戦でもある第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負が6月6日(日)に開幕する。挑戦者は渡辺明名人。昨年とは立場を入れ替えての戦いになった。

前期は藤井の史上最年少タイトル挑戦&タイトル獲得が話題になったシリーズだった。一時はコロナ禍による緊急事態宣言により対局がストップして記録更新が危ぶまれたが、対局再開後の過密日程で連勝して挑戦権を獲得。五番勝負では3勝1敗と内容でも圧倒し初のタイトルを手にした。今回の五番勝負にはタイトル通算3期による最年少九段もかかる。

渡辺は棋聖戦でこそ敗れたものの、今年に入ってからは王将戦七番勝負で永瀬拓矢王座を、棋王戦五番勝負で糸谷哲郎八段を相手に貫録の防衛。直近の名人戦七番勝負でも斎藤慎太郎八段を相手に4勝1敗で防衛を果たし、相変わらずの安定感を見せている。名人を含めた三冠は現在の棋界最多で第一人者であり、最強の挑戦者だ。今期の棋聖戦挑戦者決定戦では永瀬王座に苦戦を強いられたが、粘り強い指し回しで逆転勝ちを収めてきた。

(C)囲碁・将棋チャンネル

対戦成績は藤井から見て5勝1敗。前期の五番勝負の他は朝日杯将棋オープン戦で2度対戦しており、直近の対戦は2月の第14回朝日杯準決勝で藤井が逆転勝ちを収めている。戦型は相掛かり、角換わり、矢倉を中心に相居飛車の戦いとなるだろう。藤井は横綱相撲で、相手の研究を避けることもなく堂々と受けるタイプだ。タイトル獲得後もますます力を付けており死角はないが、一つだけ不安要素をあげるとすればタイトルの初防衛戦には多くの棋士が苦戦を強いられていることだろう。

一方の渡辺は地力の高さもさることながら、深い研究と勝負術に長けている。また、番勝負での強さが際立つ。次代の覇者であろう藤井を相手にどのような戦いを見せるか、今後の棋界を占うシリーズとなるだろう。もし藤井が昨年同様に渡辺を圧倒するようなら全冠制覇が現実的なものとなる。

前期五番勝負はコロナ禍のため東京、大阪のみで対局が行われたが、今期は例年通り全国各地を転戦する見込みだ。千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行われる第1局を皮切りに第2局は兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」(6月18日)、第3局は静岡県沼津市「沼津御用邸東附属邸第1学問所」(7月3日)、第4局は愛知県名古屋市「亀岳林 万松寺」(7月18日)、第5局は新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」(7月29日)、と続く。地元愛知で行われる第4局は藤井の誕生日の前日。19歳の朝を気持ちよく迎えることができるか。

文=渡部壮大

この記事の画像

放送情報

第70期 王将戦 挑戦者決定リーグ戦 藤井聡太二冠 vs 永瀬拓矢王座
放送日時:2021年6月5日(土)10:00~
※毎週(土)10:00~同リーグの藤井二冠の対局を放送
チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

藤井聡太の放送情報はスカパー!公式サイトへ

記事に関するワード

この記事をシェアする

関連人物

関連記事

関連記事

人気の記事ランキング

ランキングをもっとみる

スカパー!