早くも獲得期数が2桁近くに!順調に白星を重ねる藤井聡太の8月の対局を振り返る!

タイトル戦が延期となる事態はあったものの、白星を重ねて防衛に前進。早くも獲得期数が2桁に乗りそうだ。そして順位戦、棋王戦と挑戦権獲得を目指す戦いが続く。
※対局予定棋士の名前の後の()内は藤井から見た過去の対戦成績。

8月10日に第81期A級順位戦で菅井竜也八段と対戦。菅井の先手中飛車に藤井は急戦を選ぶ。仕掛けの前後に誤算があったようでリードを奪われると、その後の粘りも実らず敗戦。今期の順位戦は1勝1敗となった。

3回戦では糸谷哲郎八段(5勝0敗)と対戦する。

順位戦、棋王戦で挑戦権獲得を目指す藤井聡太
順位戦、棋王戦で挑戦権獲得を目指す藤井聡太

8月15、16日に第63期お~いお茶杯王位戦七番勝負第4局で豊島将之九段と対戦予定だったが、豊島が新型コロナウィルスに感染のため延期。藤井は代わりに開催されたトークイベントに出演した。

8月24、25日に王位戦第4局で豊島九段と対戦。角換わり腰掛け銀から互いに手の出しにくいじりじりとした展開になる。意表の封じ手で豊島が強襲に出るが、正確に対応した藤井が確実に差を広げる。最後は見事な見切りで最速の寄せを決めて制勝。七番勝負を3勝1敗とし、3連覇まであと1勝とした。

第5局は9月5、6日に行われる。

第48期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメントの次戦は久保利明九段(3勝3敗)と対戦する。
 
初防衛を目指す第35期竜王戦七番勝負の挑戦者は広瀬章人八段(5勝1敗)に決定。タイトル戦では初顔合わせで、七番勝負は10月7,8日に開幕する。
 
第30期銀河戦本戦はGブロック最終戦に登場する。手前には木村一基九段、久保利明九段らが控えており、勝ち上がってきた棋士と対戦し、勝てば決勝トーナメント進出。放映は11月1日の予定。

第43回将棋日本シリーズJTプロ公式戦、タイトルホルダーの藤井は2回戦から登場。9月23日(金)の北海道対局で、羽生善治九段(5勝1敗)と対戦する。
 
第72回NHK杯将棋トーナメントは1回戦シード、2回戦で伊藤匠五段(初手合)と9月11日(日)に対戦予定。
 
第1期新銀河戦は勝ち上がっており、準々決勝で郷田真隆九段と対戦する。

文=渡部壮大

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放送情報

藤井聡太王将出演! 幻の第6局会場から緊急独占生配信(録画) 
放送日時:2022年9月14日(水)12:20~ほか
チャンネル:囲碁・将棋チャンネル

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